2児の母、ギャル時代の写真が出てきて… 『おもいでケータイ再起動』軽井沢編 | RBB TODAY

2児の母、ギャル時代の写真が出てきて… 『おもいでケータイ再起動』軽井沢編

古いケータイからおもいでを発掘するイベント、フォトフェスティバルに行く

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2児の母、ギャル時代の写真が出てきて… 『おもいでケータイ再起動』軽井沢編
2児の母、ギャル時代の写真が出てきて… 『おもいでケータイ再起動』軽井沢編 全 38 枚 拡大写真


古いケータイからおもいでを発掘するイベント、フォトフェスティバルに行く



家の引き出しに入れたままで、もう電源が入らなくなってしまった昔のケータイを持ってきていただければ、再起動します! どの通信会社のケータイでもOK! 気になる写真があれば1枚プリントアウトします! という、KDDIが日本各地で開いているイベント「おもいでケータイ再起動」。お盆の時期にやってきたのは……。



軽井沢。降り立った瞬間、街なかより確実に7~8°Cは涼しい。半袖の腕にひんやりと高原の空気。



今回の会場となったのは、正確に言うと軽井沢の隣町。浅間山の麓にある御代田という町で、9月30日まで開催中の「浅間国際フォトフェスティバル」の一角。





「浅間国際フォトフェスティバル」は、フランスの巨匠アニエス・ヴァルダと写真家でアーティストのJRによるインスタレーションをはじめ、森山大道、鈴木理策、ホンマタカシ、川内倫子など、国内外の写真家たちの作品が集合。美術館に展示されるだけでなく、森や広場、建物の外壁などを活用し、体感できるような写真展になっています。



「おもいでケータイ再起動」は8月17日~19日の3日間、イベントの一環として出展しました。


再起動。たっぷりおもいでに浸ったら1枚プリントアウト



みなさんのケータイにもう一度電源を入れるのがこのイベント「おもいでケータイ再起動」。若かりし頃の自分や家族の写真や、大事だった人とのちょっぴり恥ずかしいメール、懐かしの絵文字などなど……古いケータイからは、さまざまな「おもいで」が発掘されます。

家に眠っているガラケーに電源を入れる……実は充電用ケーブルさえあれば、いつでもできちゃうというわけではないのです。ケータイのバッテリーは、しばらく充電せずに放置しておくと完全に電力を使い果たしてしまいます。すると充電ケーブルがあったとしても、充電のための余力がないので再起動することはできなくなります。

そこで「おもいでケータイ再起動」では、古いケータイを再起動させるための“秘密兵器"、「バッテリーテスター」を用意しています。



このバッテリーテスターを使って電力を使い果たしたバッテリーを復活させて、いよいよスイッチオン! ドキドキの瞬間です。そして……。







うまく電源が入った時の顔! 引き出しの奥で眠っていて、完全に沈黙していたケータイの小さなディスプレイに光が蘇ると同時に、みなさんの顔もこんな笑顔になるんです! これぞ「おもいでケータイ再起動」の醍醐味。そしてそこからじわじわそれぞれのおもいでの世界に。ママやパパの若かった時代とか、今は亡きおじいちゃんの元気な顔とか、寝てばかりいる老犬がわが家に来たばかりの子犬の頃とか、そこにはそれぞれの家の、それぞれの人の悲喜こもごもがあるんです。





おもいでに浸った末に、1枚お気に入りを選んでプリントアウト。そして「ママ、きれ~い!」「パパ、ほそーい!」になるのです。

ちなみにですが、写真を貼ってプレゼントする台紙は、今回の会場となった「浅間国際フォトフェスティバル」オリジナル。2017年夏の名古屋から始まった「おもいでケータイ再起動」。仙台、福岡、那覇で行われてきた会場はこれまではすべてau直営店でしたが、今回は初のイベントへの出展なのでした。


軽井沢で再起動したケータイとおもいでたち



では、今回の軽井沢では、ケータイたちからどんなおもいでが蘇ってきたのでしょうか。

■「私の誕生日に残してくれた亡き夫のメッセージ」 五十嵐郁子さん





再起動したケータイの音声メモに残されていたのは「作ったよ」「てんやわんやだよ」というそっけない言葉。

「なんの話だったのかな……ちょっとわかんないんですけど」

そう言いながら、涙がとめどなく溢れてきました。それは8年前に亡くなったご主人の留守電メッセージ。

「病気してたわけでもないのに、心筋梗塞で突然でした……。で、この留守電の日付ね、私の誕生日なんですよ。もう忘れちゃったけど、誕生日になにかを作ってくれたんでしょうね(笑)」

毎年、プレゼント以外にケーキとお花でお祝いしてくれていたそう。

ケータイが再起動して当時の記憶がよみがえり、涙ぐむ五十嵐さんの隣には「残ってたんだ。よかったね」と微笑みかけている男性が。「いわゆる“今カレ"です」と、五十嵐さん、照れくさそうに現在のパートナーを紹介してくれました。



左2枚がご主人。右はお嬢さん。写真からおおよそ10年を経て、先日、男の子を出産されたのだとか。なんと五十嵐さん、“おばあちゃん”だったのです。



「今日は主人の声が聞けて本当によかった」という五十嵐さんと、その様子を暖かく見守っていた“今カレ"さんのお二人。お互いのやさしい笑顔がとても印象的でした。

■「あいしてるぞ、彼ぴ」 新海くるみさん



くるみさんは2人の子を持つお母さん。持ってきたのは8年前、高校時代に使っていたケータイでした。再起動をした瞬間、力が抜けて崩れ落ちました。だってこんな写真が出てきたから。



完全に金髪。ふすまの落書きがすごいです。

そしてマスクとサングラスのトリオ。くるみさん、かつてはバリバリのギャルだったそう。ちなみに画面右下に貼られている「KEI」は某男性アイドルの名前だとか。

「ヤマンバまではいかないけど、黒いファンデで目の周りを白くしてました。右の写真はスーパーのカートですね。御代田のギャルって、佐久のイオンにたまってたんですよ(笑)」

当時18歳。同席していたお母さんは笑って振り返ります。

「青いアイシャドーがすごくて、周りからはオウムとかインコとか言われてました(笑)。高1で“お化粧"し始めてどんどん変わっていったから、ホント心配でしたよ」

でもハタチでギャルは卒業。その後、就職して結婚・出産。



「まだギャルブームは続いてたし、決して嫌になったわけじゃないんですけど、女性としてちょっと先に進みたいと思ったんですね」



そして蘇った写真。右がくるみさん。お友だちの“かずみん”とは今でも仲良しだそう。イオンモールには今でも行くけれど、それはもっぱら普段のお買い物なんだって。

■「待ってました!」雅人さん、千遥さん、澪ちゃん



お越しいただいたのは生後8カ月の澪(みお)ちゃんのパパとママ。千遥さんは中学3年から高校時代の、雅人さんは高校から専門学校時代に使っていたケータイを持参。



「福岡のauショップでやっていた再起動イベントのことをなにかで知って、“絶対行く!”って。すぐ実家に昔のケータイを取りに行きました。でも次は沖縄だったし、ほぼほぼ諦めてたら御代田に来てくれて!」と千遥さん。しかもこの軽井沢の会場、雅人さんの実家から徒歩数分の距離だったのです!

「ほらほら、ワンプッシュで開くケータイがかっこいいって思ってたんだ!」(千遥さん)

「オレは当時、ほら、時間が漢数字で出るのがいいって思ってたんだよな(笑)」(雅人さん)

……なんかイチャイチャ。昔の端末へのこだわりを熱く語り合ったり。



千遥さんは今は亡き飼い猫・クッキーを、雅人さんは妹さんが学生時代に友人と沖縄の「美ら海水族館」に旅行した写真をプリントアウト。

「妹が10月に結婚するので、送ってやろうと思います」(雅人さん)

いいお兄さん! そして、素敵な夫婦! カワイイ赤ちゃん!……なんですけど、1回だけ澪ちゃんがギャン泣きしたシーンがありました。

実は千遥さん、雅人さんの実家に1台ケータイを忘れていて、雅人さんが取りに行ったのです(徒歩数分だし)。それは、千遥さんが高校2年から2年間使ったもので、「彼氏とのツーショットとか入ってたりして」なんてギャグっぽく言ってた千遥さん、電源が入った瞬間に大爆笑。その勢いに、澪ちゃんが驚いちゃったわけです。

さて、千遥さん爆笑の理由は?

「当時の彼氏とのツーショットが、待ち受けになってました(笑)」(千遥さん)

■「お盆だから、家族大集合」金田さんご一家



長野県飯田市から一家で駆けつけた金田さん。持ち込んだのは、お父さんとお母さんの10年ほど前の古いケータイ2台。

一家でこの会場にやってきた目的は「お盆だから」。どうやら古いケータイの画像を見て家族でワイワイやろうと。そして……再起動するや否や盛り上がる盛り上がる。



「これ私? 超ちっちゃいじゃん!」(妹さん)
「20年前ぐらいかな」(お母さん)
「あれ、これも私? 私ばっかじゃん(笑)」(妹さん)
「おお、オマエが被写体としていちばん面白いからな(笑)」(お父さん)



「え! これ、私!? キモチ悪っっ(笑)」(お姉さん)
「それ、パスポートの写真にしなよ」(お父さん)
「ああ、いいねえ」(妹さん)
「叱られるよ!(笑)」(お母さん)

……実家のリビングか! っていうぐらい盛り上がりまくりです。「あったあった」「これこれ」「超なつかしーーー」。

「ねえ、そろそろ決めないとプリントできないよ」(お兄さん)
「よし、じゃあこれでいいんじゃない」(お母さん)
「あ、これ新庄まつりだ!」(妹さん)



新庄まつりは、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている、山形県のお祭り。毎年8月、お母さんの実家の近くで行われ、子どものころは家族そろって夏休みに出かけたそう。そんなおもいでの1枚。

プリントアウトののち、家族そろってパチリ。右から長女・父・次女・長男・母になります。つまり、「お盆だったから」、金田さんご一家は息子の働いている「おもいでケータイ再起動」の会場に、みんなで遊びに来たのです。スタッフの家族の登場、どうもすみません。

■「父の自撮りの遺影」佐藤俊さん、史恵さん



佐藤さんが持ち込んだのは、2010年ごろに使っていたケータイ。



無事に再起動すると、2005年に46歳の若さで亡くなったお父さんの写真が出てきました。

「あー、これ入ってましたか。確か、父の遺品整理で出てきた画像のデータを移したんだと思います。これは末期ガンで入院しているとき、自撮りしたんだと思いますよ」

町工場の責任者を務めたお父さんは、どうやら病状を知っていた模様。

「入院中は治療薬で朦朧としてることが多かったんですけど、これ、本人としては遺影にしようと思っていたみたいですね……結局、別の写真にしちゃったけどね」



そして今は自身が二児の父。

「帰りに実家に寄って母に見せてやります。お盆ですしね。きっと喜んでくれると思うな」

ちなみに奥さんの復活させた写真は、広島の市電。2人とも、全国チェーンのホテル勤務。職場で知り合い、恋人時代から全国の系列ホテルによく出張していたそう。当時も、結婚した今も同じ町に出張に行くケースが多いのですが、残念ながら一緒に行ったことはないそう。

■「すると翌日、母が叔母が……」佐藤和子さん、加藤昌枝さん



おもいでケータイ再起動イベントについて、「昨日、息子が“すごく良かったからお母さんも行ってきな”って教えてくれたんです」

上でご紹介した佐藤俊さんのお母さんが、お姉さんを伴ってやってきました。蘇ったのは、自宅でくつろぐご主人の姿。あるいは、地元のお祭り「岩村田祇園祭」に出かけるため浴衣を着付けたお嬢さんと庭で微笑むツーショット。



ホントだ、同じお父さん。ご自宅のせいか、笑顔が生き生きしている!

そして、お母さんのお姉さん・昌枝さん。悲しいことに、7月にご主人を亡くしたばかり。



ご夫婦そろって旅好きだそうで、昌枝さん、旅先ではいつもご主人の姿をムービーで撮影していたと言います。

「正直、まだ四十九日もすんでいないので、主人の元気だった頃の映像を見る勇気はなかったんですけど、今日は妹に誘われて、いい機会かな、と思ってきました」



涙をぬぐいながら、ディスプレイを覗き込む。残された映像からは「なにかしゃべってみて」と昌枝さんがご主人に促す声が聞こえてきます。

「今日見られて良かったです。ちょっとドキドキしてたんですけど、こうしてみるとなんか残ってる映像がユニークで(笑)。見てるだけでちょっと楽しくなってきちゃいました」



「私も、姉と一緒に来られて、お父さんの写真も見ることができて……うれしい」


軽井沢に家族が集った夏休み。次はどこ?



お盆の時期に軽井沢の「浅間国際フォトフェスティバル」会場で行われた今回の「おもいでケータイ再起動」。帰省のタイミングだったり、家族旅行だったり、地元のみなさんの夏休みの1日だったりと、いろいろな“家族”のいろいろな表情が花咲くイベントとなりました。

それにしても、家族そろって参加いただいた方の多かったこと!

再起動したケータイから出てきた写真を、家で待ってる誰かに見せるだけでなく、写真に写っていた小さい子がその場で喜びを共有できたり、今はもういない誰かのおもいでを語り合えたり。いつも以上に再起動させる側のスタッフにも笑顔と喜びが溢れているのでした。スタッフの家族が来ちゃうのもお盆ならでは、ですね。





今回は3日間で90人のみなさんにお越しいただき、合計93台のケータイを再起動しました!

というわけで、2016年夏からスタートしたこのイベントでは累計約1,100人の720台に電源を入れ、それだけのおもいでをみなさんにお届けしたことになります。



たくさんのおもいでをみなさんにお届けするお手伝いをし、過去5回のイベント経験を積み重ねて、「おもいでケータイ再起動」も進化してきました。

残念ながらどんなに手を尽くしても、再起動できないこともあります。そんなときには、みんなすごく残念な気持ちになります。なんとかして古いケータイに電源を入れておもいでを蘇らせたい。それが再起動チーム全員の思いです。

だから、「電源は入ったけれど、起動パスワードが思い出せない」ときは、「過去どんな数字をパスワードにしている例がありましたか?」とスタッフがヒントを出したり、ありとあらゆるタイプの充電ケーブルを準備して、補助的に使えるさまざまな形の古いバッテリーを会場に持ち込んだり、じっくり思い出に浸ってから1枚を選びたい方にそのためのスペースをご用意したりと、さまざまな工夫を凝らしてきました。

「画像を1枚プリントアウトするよりも、すべての画像をスマホに移行するリサイクルをオススメしよう」というのも、この流れのなかで生まれてきたアイデアです。

今回は、初めてau直営店を飛び出してイベントを開催しましたが、従来どおり、直営店を巡回する企画はもちろん、ショップから飛び出して、より多くのみなさんのケータイとおもいでを再起動するイベントも展開していく予定です。

今後もあらゆる電話を再起動できるように、いろいろなアイデアを用意しています。みなさんのお近くに行くことがあると思いますので、昔のケータイをお持ちのみなさん、大事にしまって待っててくださいね。



文:武田篤典
撮影:Shizuka Sherry

※この記事は「TIME & SPACE」の転載記事です

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