さる7月、自伝的エッセイ『天才はあきらめた』(朝日新聞出版)を刊行した山里。芸人を志してから、様々な劣等感を抱えながら悪戦苦闘する日々が描かれている。
この本の「解説」を書いたのが若林。出だしは「逆に、山里亮太を天才だと思わない人ってこの世にいるのだろうか」というものだった。編集者から「若林さんは(文章を)いくらでも削ってくださいと言っていました」と告げられると、山里は「削れません。理由は(若林が自分に宛てた)ラブレターだからです」と言って断ったのだとか。
だが若林は「いつか言おうと思ってたんだけど」と切り出し、「『天才はあきらめた』っていうタイトルはちょっとズルくない?」と山里に質問。「だって、『天才はあきらめた』って言われたら、言いたくなるじゃない。『いや、天才だよ』って……」とニヤニヤ。
つまり、若林は山里に対して本当は天才ではないと思っているのに、本人から「天才はあきらめた」と言われたら、そう返したほうが面白くなるのだろうという意図から、あの出だしを書いたのだと本音を明かしたのだ。
これを聞いた山里は、「文字で見たときで感動ですごい覚えてたんだけど、今同じ内容喋ってるときの顔見たら、『お前、バカにしてんだろ!』」と一喝。笑いを誘っていた。