『菊池寛賞』はさまざまな文化分野において業績をあげた個人や団体を表彰する賞。1938年に制定されてから今年で66回目となる。松任谷の受賞理由については「大学在学中の衝撃的なデビュー以来、その高い音楽性と同時代の女性心理を巧みに掬いあげた歌詞は、世代を超えて広くそして長く愛され、日本人の新たな心象風景を作り上げた」としている。
また、この他にも『密命』シリーズに始まる「文庫書き下ろし時代小説」という新たなジャンルを確立した小説家・佐伯泰英、『ヤクザと憲法』『人生フルーツ』など独自の視点から地方発のドキュメンタリー作品を制作する東海テレビドキュメンタリー劇場、中国古典の代表的文献を幅広く網羅し、58年の歳月をかけて全120巻(別巻1)で完結させた明治書院『新釈漢文大系』が受賞した。