仲里依紗、夫・中尾明慶との夫婦エピソードで会場を魅了

　映画「生きてるだけで、愛。」（11月9日公開）の完成披露上映会が20日、都内にて開催され、出演の趣里、菅田将暉、仲里依紗、西田尚美、石橋静河、織田梨沙、関根光才監督が登壇した。

　芥川賞作家・本谷有希子氏の同タイトルの傑作小説を原作とする同作。趣里が、過眠症で引きこもり状態な上に、自分をコントロールできず理不尽な感情にさいなまれるヒロイン・寧子役。菅田が出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れるも、やりがいを感じられずに日々をやり過ごす津奈木を、仲が強烈なキャラクターを持った津奈木の元カノ・安堂を演じる。

　トークでは作品内容にちなんで、「大切な人と分かり合えたり、気持ちが繋がったと思う瞬間」が話題にあがった。仲は「家族では分かり合えている方だとは思うのですが」としたうえで、「ダンナさんの仕事が終わるころかなと思って、LINEで『終わった？』と言うのと同時に、『終わった』みたいな感じで（メッセージが返ってきた）。そういうのが1、2回だけではなくて結構あって、分かり合えているなと」と俳優である夫・中尾明慶とのエピソードを紹介。

　さらに、仲は「『今日、何を食べたい？』とか。（メッセージが）返ってこなかったからハヤシライスを作っていたら、『ハヤシライス、食べたかった』と。嘘かもしれないですけど（笑）　『そう言おうと思っていた』ということが結構あるなと」と声を弾ませた。仲が語る夫婦エピソードに、会場からは、大きな感嘆のため息と拍手が沸き起こっていた。

　また、趣里と菅田は所属事務所が同じだそう。趣里が「（菅田が）ボクシングも教えてくれたりします」と明かすと、菅田が「現場にミットとかを持って行って。すごいのが、（趣里は）初心者で初めてなのに3分間、耐えられたりとか。運動神経抜群です」と返すなど、親交の深い様子を伺わせた。

　作品内に登場するカフェでの収録の様子について質問をされた趣里がコメントをしようとするも観客がまだ映画を鑑賞していないことを心配し、思い留まる一幕があった。菅田はすかさず、「いいよ。いいよ。全然いい！」とまさかの“ネタバレ許可”。趣里はカフェや、カフェの店主や店員を演じた西田と織田の現場での雰囲気について、笑顔でコメントしていた。