同キャンペーンは、日本の礎を築いた徳川家康をはじめとした英傑たちの歴史遺産をはじめ、高度なモノづくり文化、世界をけん引するテクノロジー、個性あふれるグルメ、伝統文化、大自然など、多彩な観光資源にあふれている愛知県を満喫しようというもの。
東京駅から約2時間半。湯谷温泉駅に降り立ち最初に向かったのは、日本で二番目に美味しいと称される奥三河地域の名物・五平餅の名店「田舎茶屋まつや」。昔ながらの雰囲気と店主のおもてなしにホッと心が和むひととき。自慢の五平餅は外はカリッ、中はふっくらと二度焼きした餅に、代々伝わる秘伝レシピの甘辛い味噌だれが絡んだ逸品。因みに、一番美味しいのは家庭の味だとか。
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山全体が国の名勝・天然記念物に指定されている自然の宝庫「鳳来寺山」(新城市)。1300年前に利修仙人が開山したと伝わる霊山で、中腹にあるのは古刹・鳳来寺。その中に佇む「鳳来山東照宮」は、日光東照宮、久能山東照宮とともに日本三大東照宮と呼ばれる国の重要文化財。今回は別ルートだったため残念ながら拝むことは叶わなかったが、麓から1425段の石段が続く長い参道の途中にある、樹齢推定800年、高さ約60mを誇る傘杉、徳川家光公によって1651年に建立された国の重要文化財・仁王門も見どころ。
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昼食は、新城市の認定農家数軒でしか生産されていない希少な「鳳来牛」がお値打ち価格でいただける焼き肉レストラン「こんたく長篠」。上質な脂の甘みと肉の旨みがぎゅっと詰まった霜降り肉は絶品!
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この時期ならではの観光スポットは、約4000本ものモミジが鮮やかに色づく紅葉の名所「香嵐渓」(豊田市)。モミジは自生ではなく、香積寺十一世の三栄和尚が1634年(寛永11年)に植えたのが始まりとされ、その後は大正・昭和の初めに地元住民の手によって植えられたとか。「香嵐渓もみじまつり」が開催中の11月30日までは、日没から21時までライトアップもされ、昼とは異なる幻想的な姿が映し出される。
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夕食は、ほどよい弾力と甘みが自慢の三河湾天然とらふぐと店主厳選の地酒、四季折々の味を堪能できる「四季料理 しばた」(岡崎市)にて。てっさ、てっちり、ひれ酒など、ふぐ尽くし料理に大満足だ。
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二日目は古刹「大樹寺」(岡崎市)からスタート。松平家八代の墓、徳川歴代将軍の位牌、家康73歳時の木像のほか、一層は方形、二層は円形の格調高い国の重要文化財「多宝塔」は必見。境内から山門、総門を通して岡崎城を望む「ビスタライン」も体感してほしい。1641年(寛永18年)、三代将軍家光公が本堂から約3km先にある家康公の生誕の地・岡崎城を望めるように伽藍を配置したことで実現した奇跡の眺望は、今も家康公を慕う岡崎市民により守られている。
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桜と紅葉を同時に観賞したことはあるだろうか?「川見四季桜の里」では、春と秋の2回花開く淡いピンク色の四季桜と、燃えるような紅葉を同時に見ることができる、まさにインスタ映えスポット。豊田市小原一帯で観ることができるので、散策しながら約1万本の桜と紅葉の競演を楽しんでほしい。
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“せともの”という言葉の発祥地・瀬戸では、「瀬戸蔵ミュージアム」で千年余に及ぶ瀬戸の焼き物史に触れてみよう。SNSでも話題の陶芸品を制作する「水野教雄陶房」も探訪。水野智路さんは、色の異なる粘土を重ねて模様を作る「練り込み」の技法を祖父から継承する中で、独自のセンスを活かしたパンダやひよこなど可愛らしい作風で世界から注目されている。
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昼食は「名代五目めし 四季乃舎」へ。焼き物の町である瀬戸の窯元では、窯焚きの時などに「ゴモ」と呼ばれる五目めしを食べる習慣があったという。同店では当時の窯元を忠実に再現した風情ある空間で、ゴモをはじめ、鮎の榾火焼き、胡麻豆腐などの郷土料理が味わえる。
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廃墟マニアにお勧めしたいのは、12月2日まで特別公開中の日本三大廃線トンネル群の一つ「愛岐トンネル群」。愛知と岐阜両県をまたぐ赤レンガ造りの13基ものトンネルは、1900年(明治33年)に開通した国鉄中央線が1966年に廃線になった後、2007年に発見されるまで藪の中に眠っていた。2016年には東海地方初の国の登録有形文化財に指定され、現在は春と秋の特別公開時に入場でき、新緑や紅葉に包まれたトンネル群を歩くことができる。
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最後は「徳川美術館」。徳川家康の遺品をはじめ尾張徳川家初代義直以降の歴代当主などの遺愛品を中心に、国宝9件、重要文化財59件、重要美術品46件を含む1万件余りを収蔵。昭和初期の我が国の美術館建築を代表する建造物として国の有形文化財にも登録されている。12月16日までは特別展「源氏物語の世界-王朝の恋物語-」も開催中。目玉は特別公開される国宝「源氏物語絵巻」。平安時代に紫式部が紡いだ目くるめく恋の世界に足を踏み入れるのも一興だ。
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まだまだ紹介しきれない観光スポットが満載の愛知。この秋、まだ見ぬ愛知を探しに行ってはいかがだろうか。
※愛知デスティネーションキャンペーン特設サイト
URL:https://www.aichi-now.jp/dc/
※Japan Highlights Travel愛知特集ページ
URL:https://japan-highlightstravel.com/jp/aichi_special/