まずは、台湾でシェア一位を誇る中華電信の店舗を訪問。先に料金面を説明しておくと、台湾では日本と違って30ヵ月契約というのが一般的(以前は24ヶ月契約が一般的だったが、中華電信が30ヵ月契約を主導した結果、各社が展開した)。プランは大きく3つあり、(1)高速データ通信5GB無料かつ同一キャリア間通話は最初の10分無料、(2)高速データ通信量無制限かつ同一キャリア間通話無制限無料、市内通話25分無料、(3)高速データ通信量無制限かつ同一キャリア間通話無制限無料、市内通話35分無料の3つ。そのほか、他社キャリアとの無料通話時間も、時間がそれぞれ区切られている。
たとえば、中華電信では(1)のプランの月額が699元(約2520円)、(2)が999元(約3600円)、(3)が1399元(約5040円)となり、これに別途端末料金を先払いする。別途、36ヶ月プランも展開されており、当然こちらのほうが端末料金の優遇が受けられる。
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さて、中華電信の店内だが、iPhone XSをはじめ、サムスンやSONYなど、日本でもおなじみのメーカーが展開されている。陳列の仕方は日本と大差ない。また、日本と変わらずiPhone XS/XS Maxをはじめ、iPhoneシリーズは店内の目立つ場所にディスプレイされていた。
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カタログを見ると、取扱機種はこんな感じ。日本と比べてサムスン製端末の取扱が多い。Galaxy NoteやSシリーズに加えて、東南アジアで人気のAやJシリーズなども展開されており、人気のほどが伺える。
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このほか、特別価格で販売されている機種の一覧ページでは、幅広い端末が展開されているもののOPPO製が目立つ。日本で近ごろ人気のHuawei製端末は意外と取り扱いが少ない。
ショップの方に人気の端末を尋ねてみたところ、やはり一番人気はiPhoneシリーズ。料金面から、最近はiPhone 8が一番売れていて、iPhone XS、XR、XS Maxがこれに次ぐそうだ。時期によるものの、今回のように特価販売がされている場合はSONYの端末が特に人気となるらしい。理由はカメラ性能。台湾ではSNSへの投稿のために写真の画質を重視しており、SONY製端末はその点で現地の方から支持を集めているそうだ。
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そして、最近人気となっているのはOPPO製の端末。先のSONY製端末と同様、こちらもカメラ画質が支持を集める理由らしい。特に、インカメラで撮影する際の画質が美しい点で、若者からの注目度が高いそうだ。これは後述するどのキャリアでヒアリングしても同様の回答が返ってきた。ちなみに現地企業であるASUSの人気のほどを尋ねてみたが、昔ほど売れていないという回答が返ってきた。理由は定かでないものの、現在はOPPOに押されているというのが実情のようだ。
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さて、場所を移そう。次は台湾モバイルを尋ねた。
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こちらの店舗ではOPPO端末が店の目立つところに展開。こちらでも最も売れているのはiPhoneシリーズなのだそうだが、OPPO製の端末もかなり売上を伸ばしているということで、基本的には中華電信と同じ回答。日本で勢力拡大中のHuawei製端末について個別に聞いてみたが、「高いので売れない」という回答が返ってきた。Mateシリーズを主力端末として販売しており、エントリー端末をプッシュしていないことから、iPhoneシリーズとの価格差がそこまでなく、値ごろ感を感じられない点が要因のようだ。
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月額料金プランについてもチェックしていくと、同一契約期間であれば、ほとんど差がないというのが実情だ。中華電信では30ヵ月と36ヵ月の契約プランが存在したが、台湾モバイルは24ヵ月と30ヵ月の契約プランを展開している点が異なる。また、最低月額料金が、中華電信は699元だったが、こちらは599元。日本円で360円ほど安い。ただし、一番人気とされるプランは999元で同様だ。取扱端末そのものは、中華電信とさほど変わらない。
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最後に、台湾之星にも行ってきた。筆者が訪れた店舗では、サムスンが前面に配置されていたが、やはり人気はiPhone。特にiPhone XRがよく売れているほか、ここでもOPPOが人気。中国メーカーのXiaomi(小米)や台湾拠点のHTCも安さから比較的好調だという。他社との差も聞いてみたが、筆者が訪問した二社と比較して若者の契約者が多いかもしれないという回答が返ってきた。
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そんな台湾之星。月額料金プランについても見ていこう。たとえばこれはiPhone XRの料金表だが、同社のプランは非常に細かく分けられている(7種類)。基本的な考え方は同じで端末代金プラス月額利用料となっているが、月額利用料の最低料金は599元(約2160円)で、通話無料分がそれぞれ異なる。
なお、料金プランの幅広さについてはかなり自信を持っているようで、2000年設立の新興キャリアだからこそ、顧客に寄り添って、幅広い料金設計を実現していますと説明してくれた。なお、筆者が訪れた中では最も来店客数も多く、店員のホスピタリティも充実している様子が伺えたのが同社だった。
こうして三社を訪問してきたが、日本と異なる点をあげると、まずは人気の端末。また、iPhone一辺倒という流れが台湾では終焉しているという回答は各社とも同じだった。台湾では街中を見渡していても、状況は急速に変わってきている。また、スマホの利用年代層が非常に幅広く、本当に子どもから高齢の方まで、誰もが使用している。さらに、料金プランでも、基本的には通信無制限のプランに加入する方が多いそうなので、日本よりもスマホが社会的な必需品となっているように見受けられた。