たけしは下積み時代、今はなき演芸場「浅草フランス座」で修行。エレベーターボーイをしながらコントを学んだ。そこには、本当はダンサーをしたいのに裸にならないと雇ってもらえないことから哀しそうに裸になる女性もいたという。
また、そんな踊り子たちから可愛がられ、7人それぞれ、たけしのために作ってきた弁当をすべて平らげるなど懐かしい日々を振り返っていた。
たけしは当時、先輩コメディアン深見千三郎に弟子入りして芸を磨いていたが、現在、芸能界にはそうした「弟子入り」というしきたりがなくなったことを挙げながら、「プロダクションが学校やってるから。養成所っていう。あれは勉強するところじゃないんだけどなって思う」と指摘。
さらには「(芸は)働きながら(身に着ける)」「100円でももらったら芸人」とも語り、「お金払って芸習うって何だっていう……」と訴えていた。