中学のときに歌手デビューするもなかなか芽が出なかった浅野。そんな中で始めたのが女優業。あるオーディションに臨んだ際、演出家・久世光彦さんに「あなたは見た目と年齢のギャップが埋まったときに良い仕事ができる」と声をかけられたそう。
それまで「老けている」などと言われて悩んでいた浅野は、久世さんの言葉に感激。2時間ドラマのオファーが年に1、2回しかなかった時期も、その金言を大切に胸に秘めてきたという。
さらに、そんな2時間ドラマに合わせて、長い間聞いていも嫌がられないよう、声のトーンを落とすように意識するなど努力。そんな彼女の演技をたまたまテレビで見ていたのがフジテレビのトレンディドラマのプロデューサー。28歳のときに『抱きしめたい!』(フジテレビ系)に起用され、共演した浅野温子とともに「W浅野ブーム」を巻き起こした。浅野はこの出演について「人生が変わりました」と、ブレイクのきっかけになった作品についてしみじみ振り返っていた。