いとうは幼いころから裕福な家で何不自由なく暮らしてきたが、高校生になるとロックシンガー尾崎豊の歌に感化され、「親の敷いたレールの上を歩いている自分がかっこ悪い」と思うようになったそう。
そして19歳のある雨の日、「図書館に行ってくる」と言って家出。そのまま一人暮らしを始め、今に至るという。
いとうはさらに、成人式にまつわる思い出を回顧。当時、式に参加できなかった彼女に、女友達の“クワちゃん”の母親から「うちの娘の着物でよければ写真撮らない?」と提案され、着物や帯揚げ・帯締めも貸してもらって写真撮影したのだとか。
さらにその母親はなぜか、「記念に持って帰りなさい」と帯揚げ・帯締めを、いとうにくれたのだという。
時が過ぎて40歳のとき、ある番組に出た彼女は、シークレットゲストで登場したクワちゃんから、あの時の帯揚げ・帯締めは、いとうの母が、家出をした娘のために、友達(クワちゃん)を介して贈ったものだったことを初めて聞かされたという。
いとうは「(それを)知らずに20年間過ごしてきた」と振り返り、さらには、「写真を撮るときも(私の)母は、陰からずっと見ていたらしく……」と、目を潤ませて語っていた。