1日に60周年を迎えた吉本新喜劇。その始まりは1959年3月1日にうめだ花月劇場の柿落し公演で上演された「アチャコの迷月赤城山」で、同じ日にテレビを開局した毎日放送の開局記念特番として放送された。今回の特別公演では60周年を記念し、6座長が勢揃い。新喜劇史上最多となる110人の座員が出演する豪華でにぎやかな舞台となった。
「花月商店街60年の歴史！？」と題された舞台は、客足が遠のき、寂れた花月商店街が舞台。コロッケ屋の藍（酒井藍）、食堂のすち子（すっちー）、たこ焼き屋の川畑（川畑泰史）は、隣町に比べ、寂れてしまった商店街を何とかしなければと頭を悩ませる。実は、花月商店街は60年前に隣町とマンモス団地の誘致合戦に負けてしまい、以来、下降の一途をたどっていた。そんな時、電気屋の小籔（小籔千豊）が、タイムマシンを発明。それを使って、4人は60年前と30年前に戻って商店街の起死回生を図ることになる。
新喜劇の60年の歴史を重ねるかのように、60年前では、ベテランの池乃めだか、間寛平、チャーリー浜、島田一の介、末成由美、若井みどりらが登場。さらに30年前には内場勝則、辻本茂雄、吉田ヒロ、石田靖、未知やすえ、浅香あき恵、島田珠代ら、ニューリーダーとして新喜劇を支えたメンバーが登場し、往年の持ちギャグが炸裂する。
さらに昨年から休演していた桑原和男もスナックのナンバーワン和子として登場。「ごめんください。桑原和子です。お入りください。ありがとう」のギャグを披露し、60周年記念公演に大輪の花を添えた。公演後、すっちー座長は「60年続いたのは先輩方のおかげ。その姿を舞台で見て、次の世代にバトンを繋がなければと思った」とコメントしている。放送は通常の放送枠を1時間枠大して2時間スペシャルで届けられる。
