8歳からバレエを始め、ロシア(当時のソ連)でも公演を行うなど名声を鳴らした草刈。2009年、43歳のときに引退し、女優に転身した。彼女は「女優になって1本目にやった芝居が2人芝居だった」と告白。それはまだ現役を続けていた頃にオファーされた仕事だったというが、当然「芝居」はやったことがなかったという。
しかもその作品はセリフも膨大だったそうだが、「(いつか)女優になるならセリフを覚えていかなきゃいけないから、初めにやってしまえ」と、いきなりその仕事を引き受けたのだとか。
当時すでに映画監督の周防正行と結婚していたが、その挑戦を告げた際、「えっー!?」と驚いたそうで、「まさか、こればっかりはやるとは思わなかった」と言われたという。また「すげぇ度胸してんなと言われました」とも。
実際、初めて芝居をして実感したのは「声があるかないかということ」だったという草刈。「声がある表現の体と、声がない表現の体は対極にある」と、長年の経験から語っていた。