尾野真千子「心が痛い」「不安になりました」……壮絶な主人公役へのとまどいを告白
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同作は、貧困、無縁社会、ブラック企業など現代社会の暗部へと足を踏み入れた女の壮絶な人生を描く社会派サスペンス。生きるために犯罪に手を染める鈴木陽子を尾野が、闇社会に生きる得体の知れない男・神代武を安田が演じる。
尾野は「台本を読むと、自分が演じるであろう役がとても悲しくて、文字を読むたびに心が痛い。『こんな台本は今まであったかな』というくらい」と告げ、「不安になりました。自分がこれを演じるのだと思うと」と告白。同時に、「これを伝えることによって、きっと、何かがどうにかなると信じて、『これを私がやりたい』と感じた作品です」と心境を明かした。
安田は、出演オファーを受けたときの様子が話題にあがると、あっけらかんとした口調で、「お話を頂いて、『ありがとうございます』とやらせて頂きました」と説明。安田は「(舞台挨拶やインタビューなどで)よくあるのですよ。『出演を決められた理由について(教えてください)』というのが。断った試しがない(笑)」とにっこり。尾野は「そうなの? 安田顕よ!」と驚いていたが、安田は「お芝居をしてお仕事になるだけでもありがたいじゃない」といい、「上(=事務所の段階)でどうなっているのかは知らないけど、僕はないから」と明かした。尾野は「へえ」と重ねて驚いていた。
尾野と安田の本格的な共演は、同作が初。尾野は「はじめ、眉毛がなかったからびっくりしました」と、役作りのために眉毛がない安田と会って驚いたエピソードを明かした。
安田は「打ち上げのカラオケが楽しかったです」と回顧。尾野も「楽しかったね!」と声を弾ませていたが、安田が「尾野さんのアナ雪の『レット・イット・ゴー』が上手いんだ!」と絶賛。安田によると、尾野は、安田にマイクを持たせて、尾野自身は、立ち上がったり、かがんだりなど大きなアクションで熱唱するそう。歌の間、安田は、マイクを持ちながら、尾野の動きに合わせて慌てふためいていたそうだ。尾野が「今回、初めてだったから、(マイクの動きが)まだちょっとだったね(笑)」と笑顔を弾けさせると、安田は「もう1回やれば、完璧です!」とリベンジに燃え、一連の様子が会場の笑いを誘った。
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