昨年、母・藤田はワイドショーでたびたび息子についてコメントしてきた。これについて貴乃花は、「お母さんが出てくれるたびに、出なくていい、僕一人で耐えられるからという気持ちだった」と回顧。
そんな彼の大好物は唐揚げだそうで、「お母さんが作ってくれた唐揚げの味は忘れたことがない」と吐露。これまでのインタビューなどで「好物は?」と聞かれて「唐揚げ」と言っていたのは、「実はお母さんのことが好きですという意味だった」とその真意も説明した。
さらに2歳上の兄・花田虎上についても言及。父である元大関・貴ノ花が親方を務める藤島部屋に兄弟そろって入門したものの、初めて優勝したのは貴乃花だった。
すると特別に個室が割り当てられたそう。貴乃花は兄のことが気になり「一緒に個室で寝ようよ」と誘ったものの、花田は「俺は若い衆だからいいんだよ。(お前は)関取なんだから、ちゃんとしてればいいんだ」と逆に檄を飛ばしてくれたという。
そんな頼れる兄に貴乃花は、「常に私のそばにいて盾になろうとしてくれたので稽古にも集中できた」と感謝。「優しくいつも隣にいてくれた」と振り返っていた。
そして、15歳で我が子から力士へと厳しく育てることになった両親への思いも。「一番辛かったのは母であり父だったと思う。(これから)心一つになれればと思います」と語り、母や兄に対し、「まず気持ちを伝えて。これから、ゆっくり、のんびり今まで出来なかった時代を過ごしたいなと思います」と決意を述べていた。