今回は、近場の海外として人気を集める台湾での公衆無線LANの現状を調査してきた。
海外旅行者のみが利用できる「iTaiwan」
台湾で、海外旅行者が利用できる公衆無線LANの名称は「iTaiwan」。「愛台湾」にかけたのだろうが、なんだか可愛らしい名前のサービスだ(「愛」は北京語読みでもアイ)。
そんなiTaiwanだが、まずは空港に到着した際に海外旅行者として登録する必要がある。厳密に言えば、ウェブから可能なものの、中国語でわからない方が多いと思うので、空港でやってしまった方が良いと思う。
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台北で最も大きな空港は桃園国際空港。ターミナル1と2があるものの、iTaiwanのサービスカウンターはどちらにもあるので安心だ。「旅客服務中心」と書いてあるのが目印。出口から出てすぐの場所にあるので、かなり目立つが、万が一分からなければ、空港の人に聞いてみよう。ある程度、日本語を理解している人が多いので、丁寧に教えてくれるだろう。
ここで、「iTaiwanに登録したいんですが」と日本語でも良いので伝えれば、登録方法を教えてくれる。
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iPhoneであれば「設定」アプリから、「Wi-Fi」をタップして「iTaiwan」を選択。
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すると、登録画面に自動的に遷移するので、上段からパスポート番号、生年月日と入力し、最後にiTaiwanのボックスにチェックを入れればOK。
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間違えていたらこんな画面になるが、「再試一次」タブをタップすれば、先程の画面に戻るので安心してほしい。
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入力内容に問題がなければ、自動的にインターネットに繋がる。これが繋がった直後の画面。ちなみに、カウンターにはかなり味のある登録説明書も置かれていて、それに沿って進めていけば登録できるだろう。
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これが、説明書的な資料。年季が入っているけど、シンプルでわかりやすい。
意外と速い!しかし、問題点も
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早速空港で計測してみると、下り、上りとも約9Mbpsが安定して出ていた。使用感としても全くストレスなく、これが無料でずっと使えるとすれば、かなりお得感がある。
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と思ったのもつかの間、台北市内に移動し、歩きながら計測場所を探したものの、全くiTaiwanが入らない。まずは中山にある三越周辺に行ったが、これだけの繁華街で入らないのであればどこで使えるのだろうと、思案したものだ。
諦めて地下鉄(MRT)で移動しようとしたら、地下に入った瞬間にiTaiwanをキャッチ。その後も、同様にMRTの構内でばかりキャッチしていたので、基本的にはMRTの駅でしか使えないと思っておいた方が良いかもしれない。
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ちなみに、中山駅で計測したところ、下りは約5MBps、上りは約1Mbpsといったところ。Google Mapsで経路を検索する分にはストレスを感じなかったが、動画を見ると若干タイムラグが発生した。
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台北駅や西門駅で計測したが、ほとんど同様の計測結果。
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少し異質だったのは、忠孝復興駅。
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何度計測しても、下りが約2Mbps、上りが約15~20Mbpsという爆速を記録した。時間帯や人の多さなども関係がありそうだが、無料のWi-Fiでここまで速度が出たのはある意味驚きだった。
「iTaiwan」の賢い使い方
海外旅行をする際、多くの人が国内でレンタルWi-Fiを借りていくだろうが、こうしたサービスには一日の利用制限がある。制限を超えると低速モードになるため、できれば通信量を抑えたいというのが本音だろう。
そんなときに、MRT駅が近くにあれば、iTaiwanに接続して少しでも通信量の節約をするというのが賢い使い方だと思う。正直、iTaiwanにはエリアの網羅性がないため、これ一つで台湾旅行を完結しようとすると無理があるものの、ネットワークに繋がりさえすれば十分に使える。その特性をうまく活用して、台湾旅行をお得に楽しもう。