で、そのおかしな世の中に素早く対応したのが、カーネル・サンダースおじさんですよ。同じオッサンでも、僕とはだいぶん違って機を見るに敏です。カーネル・サンダースおじさんというか、日本ケンタッキー・フライドチキンさんなんだけどね。
今回試食したケンタッキーの新製品「パリパリ旨塩チキン」がまさに機を見るに敏な商品で、ひと言でいえば“サウンドチキン”的な。噛むとパリパリって軽快な音がするんだそうです。ちなみに味付けは、肉が塩胡椒、衣には黒胡椒が使われていて、見た目もオリジナルチキンに比べると、脂のジューシーさよりも、確かに「パリッ」としてる感。
では、実食を。
なるほど～！ 確かに皮パリって感じ！ 肉はやらかい～感じ。口の中は、皮のパリパリと肉のやらかさのハーモニーなのですが、そこに黒胡椒のエッジが効いてきて、塩胡椒と脂は人類の永遠の敵なのか味方なのか!? 結論を言うと「ビールくれ」。
実は僕、けっこうケンタッキーが好きでしてね、以前もこんな原稿を書いていて。
なので、実はこの日も取材前にケンタ気分が昂じて、昼にもケンタッキーを食していたんですよね。「今日はケンタデーにしよう」的な。そのため、当日はオリジナルチキンと今回のパリパリ旨塩チキンの違いがけっこう明確に分かる舌の状態だったんだけど、そんな状態ではなくても明らかに違う。ジューシーで幸せになるオリジナルチキンに対して、パリパリ旨塩チキンのほうはとんがったうまさ。で、パリパリと言いつつクリスピーとは違って、もう少し衣が薄く割れていく感があるんですよ。
というわけで、味以外の、ここが肝心な「音」についてなのですが、これは「うす衣製法」という作り方をしているのだそうで、まあ、薄いんです（仕組みは知らん）。薄いからパリパリなのだそうです（頭悪い言い方で申し訳ないけど）。
噛んでいると、たしかにパリ！カリ！って感じで頭に響いてくる。……んだけど、正直僕、ケンタそのものが好きなんで、新しい「味」のほうに夢中で、音というか、若い人が指向するASMRってヤツ？ はどーでもいいかなって（ゴメンだけど）。たださあ、広報のおねえさんと一緒に食べていたんだけども、その人の咀嚼音が！ すっげーイイ感じでしたよ！ 僕、味をメモるために下向いてたわけ。そしたら、パリッパリッって軽快な音が彼女からしてくるわけ。顔をあげると、うまそうにパリパリ旨塩チキンを頬張っている口からパリパリ音が。その距離1メートルくらいかな。静かな会議室だったから余計に聞こえたのかもしれないんだけど、これはASMR大好きな人にとっては、ちょっとイイ感じではないかと思いました。
ちなみに、ASMRというか、パリパリ音っていうのは前頭葉の血液量を増加させ、唾液量を増す効果があるんだとか。で、パリパリ音によって食欲が増して、気分も明るく元気になるんだって！ めっちゃ眉唾！ って思ったんですが（失礼）、きちんと杏林大学の古賀良彦名誉教授の実験監修を受けての実験結果なのだそうです。
パリパリ音すげぇな。そしてパリパリ音でこんな実験をしちゃう日本 KFCもまた、なんというかスゲぇな。明日もケンタ食うか。
なお、パリパリ旨塩チキンですが、発売は4月10日（水）から。1ピース270円（税込）で、全国のKFC店舗にて販売されます※。注目したいのはセット・パックメニューで、僕ァ個人的には、オリジナルチキンと一緒に食うのがサイコーなんじゃないかなって思いますよ。実際、クリスピーやチキンフィレサンドとのセットになっていて、オススメ。ジューシーとピリ辛で緩急付ければ、お互いより引き立たせるんじゃないかって。
※一部販売されない店舗あり。また、数量限定のためなくなり次第終了。
あと、付け足すとするならばカーネリングポテトはめちゃくちゃウマいので、お試しを。
さいごに、パリパリ旨塩チキンはYoutubeでもASMR動画を配信ということで、ASMR好きな方もそうでない方も、ご覧いただければと。
TVCMには高畑充希さんが出演するので、TVCMを見たらこの記事を思い出して、一回は食ってみてね！ 個人的にはパリパリ旨塩チキンパック Aを試してみようと思っております。では。
ライター：ダイロー
