――吉本坂46に入って環境が変わって、新喜劇の仲間の方の反応は?
小寺:新喜劇の今別府直之さんに「一回小寺ちゃんのセンターを見てみたい」って言われました。今別府さんは乃木坂46さんと欅坂46さんがめちゃくちゃ好きで、私が忙しくなって、この前2ヵ月ぶりくらいにNGKに出たら、今別府さんにそでに連れていかれて……。私は1位になったばかりやし「おめでとう」って言ってくれるのかなと思ったら「なんで(長濱)ねるちゃんは止めるんですかね?ソニーさんと近いから聞いてるでしょう」って言われて(笑)。でも「センターを見たい」って言っていただいていて、「いつかは頑張ります」って言っていたら、今回2曲目でセンターになれたので、そこはね(笑)。
――センターは大変ですか?
小寺:私はダンスが苦手で、MVも前まではこっそりダンサーさんの陰に隠れていて、自分が得意なところになったらピュッて出てきてポーズ取るみたいなことをしていたんですけど、今回は常に映っているので。ダンサーさんは見せ方を知っているけど、私たちは全然見せ方が分からないので本当に手探りです。みなさんに「本当にすみません」って謝ったら、レーベルの担当の方が「アイドルは一年生なんだから気にしなくていいよ、ここから学んでいってもらったら」って言われて。でも、吉本のやることやから、長いスパンでは絶対にやらないじゃないですか(笑)。
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――でも、長そうですよね。
小寺:秋元さんが絡んでいるから、ちょっと安心しているんですけど、吉本だけだったらファ~ってなくなって、あれあれ?みたいな感じなので。
――芸人さんもダンスが上手い方が多いですよね。
小寺:REDはダンスができるメンバーで、ダンスができないのは私とトット多田さんっていう大阪の二人だけなんですよね。あとのメンバーはリズム感があったりダンスができるんです。しゅんしゅんクリニックPさんとかも踊れるから、私を真ん中に持ってきたのはだいぶ冒険してるなと思います。
――周りはサポートをしてくれますか?
小寺:すごいサポートしてくれます。もともと新選組リアンやった榊原徹士君は1回目のセンターやったんですけど、新選組リアンでもセンターやったし、今回人生で初めてセンターを外れたって言っていて。なので、センターとしての見せ方を教えてもらっています。「全部に力を入れ過ぎちゃだめだよ」とか「カメラが来た時に見せる顔が大事やから」とか教えてもらいました。元NMB48の2人もすごく心強いです。撮影になれているんですよね。
――記事の見出しで「可愛すぎる新喜劇女優」ってのが多いですけど、ファンの方からすると、高校時代や学生時代は「結構モテたのでは?」「彼氏はいたのか?」と恋愛事情が気になると思います。学生時代のエピソードは?
小寺:私は高校の時にこっそりメイド喫茶で働いていて、高3から吉本に入ったので、廊下とかで男子とかに「アイツやばい奴やで」って言われていました(笑)。当時はエヴァのモノマネをしている『ロケみつ』の稲垣早希さんのブログ旅がすごい流行っていて、私は早希さんの直属の後輩なんですよ。早希さんは女性タレントコースの1期生で私は5期生なので、早希さんのブログ旅を検索すると私がいもずる式に出てきて(笑)。当時の高校生はネットに強いので、「あいつは黙ってるけど吉本におるで」って言われていて、モテたことが全然なくて。逆に新喜劇でもマドンナの役じゃなかったんですよ、愛人とか悪い女の役がすごく多かったので、可愛い過ぎるというところを与えてもらったことがないです。新喜劇はハゲだとかデブだとか悪いところを伸ばすところがお芝居的にもあるので、私もぺちゃパイとか顔が四角いとかいじられていたので、吉本坂46に入って「可愛い過ぎる」とか言われて、めちゃくちゃ恥ずかしいです。
――高校時代にもう吉本に入っていらっしゃって、その前からメイド喫茶で働いていたんですか?
小寺:高3から吉本にいてて、高2からメイド喫茶で働いていました。女性タレントコースに入ったきっかけも、そのメイド喫茶から徒歩五分やって。メイド喫茶で働いていることを親に内緒にしていたので、これは親に内緒で働きにもいけると思って不純な動機で吉本に。でも結果としてそのメイド喫茶で働いて貯めたお金をNSC代(40万円)として親に返したので、それは良かったです。
――どうしてメイド喫茶で働いたんですか?
小寺:高校の文化祭でメイド喫茶をやることになって……、私、中途半端が嫌いなので、本気のメイド喫茶を見てくるわって思ってお店に行ったら、「働きませんか?」って言ってくださって働くことになりました。