『男はつらいよ』第一作が4Kデジタルで上映!山田洋次監督「50年も続くなんて思ってなかった」
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4Kデジタル修復版として甦った『男はつらいよ』(第1作)視聴を終えると、シリーズを手掛ける山田洋次監督、寅さんの妹・さくらを演じた倍賞千恵子、寅さんを“兄貴”と慕う題経寺の源公を演じた佐藤蛾次郎が会場に登場。記念すべき日を迎え山田監督は「50年前の今日は新宿の大きな劇場に初日を観に行きました。最初第1作目が出来上がって関係者試写を観た時はスタッフが誰も笑わないもんだから、『俺は真面目な映画を作っちゃったんだな』と思いました」と記念すべき1作目の撮影現場を振り返り。
12月27日には第50作として公開される新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』の公開も控えているが、同作について山田監督は、「49回分の寅さんを思い出して繋いでいくと不思議な映画になる気がしました。出来上がってみたら、この50年、みんなの人生があったんだなとドキュメンタリーを撮っているような気がして、でも渥美さんだけが歳をとらなくて僕自身も不思議な気持ちになる映画になりました。改めて他の俳優が誰も持ってないものを持っている渥美清の魅力を感じました。僕たちは50年かけて長い長い映画を作りました」と渥美清、そして作品への思いを語った。
その後、ファンからの質問で渥美との思い出について聞かれると、倍賞は「27年間寅さんの妹をやっていて、私には『男はつらいよ』の家族と自分の家族、2つありました。よく『渥美さんから何を学びましたか?』と聞かれるんだけど、長い間一緒に仕事をしてて渥美さんから教わったことは“相手の立場に立って考える”ということでした」と渥美とのエピソードを明かした。
さらに、第1作を撮影されている時に、50年続くシリーズになるという予感はあったのかという質問に山田監督は「そんなものは全くないですよ。映画は普通一本で終わりだから。そう思ってたらヒットしたから続編を作りました。次が最後と思いながら作るとその度にヒットしてやめられなくなっちゃっいました。50年も続くなんて思ってなかったです」と語った。最後に山田監督は「今日皆さんにこの催しに来ていただけて心から感謝しています。50作目も観ていただけますように」と呼びかけ。最後は一本締めをして、イベントは幕を閉じた。
《KT》
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