単なる刑事モノではない…木村文乃主演ドラマ『サギデカ』の注目ポイントは? | RBB TODAY

単なる刑事モノではない…木村文乃主演ドラマ『サギデカ』の注目ポイントは?

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ドラマ『サギデカ』 (c)NHK
ドラマ『サギデカ』 (c)NHK 全 3 枚
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 近年急増している「振り込め詐欺」や「クレジットカード詐欺」といった特殊詐欺を題材にした木村文乃主演のNHKドラマ『サギデカ』が8月31日から放送される。

 同作の見どころは、ドラマというフィクションでありながら、警察関係者、詐欺の現状を取材している記者、被害者への徹底したヒアリングにより完成させたリアリティーある脚本にある。

 近年でも「アポ電強盗」やタイを拠点とした振り込め詐欺の摘発などが話題となっているが、我々の身近に存在する詐欺の実態を丁寧に描きつつも、「かけ子」や「受け子」といった犯罪集団の末端にいる若者の闇にも目を向けているのだ。

 木村演じる特殊詐欺捜査を専門とする警部補・今宮夏蓮は、勝ち気な性格でありながら、被害者に寄り添う優しさを持つ女刑事。彼女がこれまで演じてきた、映画『火花』の不思議な魅力を醸し出す女性・真樹や、NHK朝の連続テレビ小説『梅ちゃん先生』のクールで控えめな静子などとは、また違った魅力のある女性で、視聴者をトリコにする吸引力を持っている。どちらかといえば、木村本人に近い人柄なのかもしれない(先日行われた試写会では、停電となるトラブルが起きたものの、それらを笑い飛ばし、明るくそして熱を込めて作品のことを語っていた)。そんな木村の脇を固める俳優陣も豪華で、今宮の上司・手塚賢三に遠藤憲一、管理官・警視の北原宗一郎に鶴見辰吾、若手有望株の俳優・清水尋也は新人刑事の戸山祐貴を演じている。今宮は手塚らと信頼を築き、抜群のチームワークで事件を解決に導く。

 気になる第1話はある「振り込め詐欺」を軸に物語は展開。今宮らが、綿密な捜査を経て詐欺グループのアジトに迫るが……というもの。そんな彼女と対峙するのが、逮捕した「かけ子」加地颯人(高杉真宙)。幼少期から不幸な境遇で育っており、社会でのし上がるために詐欺に手を染めたという。しかし、彼には彼なりの正義があり、今宮が持つ正義とぶつかり合う。自分の何を信じて貫き通すのか? 彼女たちの熱のこもったやりとりにも注目。NHKドラマ『サギデカ』は8月31日(土)スタート(毎週土曜よる9時~9時49分(全5回))。

《浜瀬将樹》

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