「スマホ」を再定義するマイクロソフトのSurface Neo! | RBB TODAY

「スマホ」を再定義するマイクロソフトのSurface Neo!

最適化されたOS/UIを搭載

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「Surface Neo」
「Surface Neo」 全 5 枚 拡大写真


最適化されたOS/UIを搭載



 マイクロソフトが発表した「Surface Neo」はモバイル分野への参入の失敗を繰り返してきた同社が、PC側から堂々と攻め込んできた意欲的な製品だ。Surface NeoがあればもはやiPadやAndroidタブレットは不要、中国メーカー数社が展開している超小型PC「UMPC」も存在意義を無くしてしまう。さらには大画面スマートフォンで仕事や動画を楽しんでいるユーザーがSurface Neoを手にすれば、スマートフォンの使い道はSNS程度になってしまうかもしれない。



 Surface Neoの構造は、実はシンプルだ。2枚の9インチディスプレイをヒンジでつなぎ合わせただけだ。しかしこの単純な機構を十分生かせるように、マイクロソフトは新たなUI(ユーザーインターフェース)などを搭載した「Windows 10X」も発表している。既存のハードウェアの延長線上の製品に最適化されたOS/UIを搭載することで、革新的なデバイスが生まれたのである。





 Surface Neoはマイクロソフトが初代Surfaceを投入して以来、「真のモバイルPC」を苦心して開発してきたすべてのノウハウが詰まった製品だろう。SurfaceはPCメーカー各社から出ていた旧来のタブレットPCの概念を覆した製品だった。指先タッチでも操作できる軽快なUI、書き味に優れたペンに対応、薄型で脱着式ながらタイピングしやすいキーボードなど、Surfaceは持ち運ぶPCの概念を大きく変えた。



 Surface Neoは開くと13インチになる。これは一般的なノートPCのサイズだ。また閉じた状態の9インチサイズは小さすぎず大きくもない絶妙な大きさである。つまり閉じたときは片手でも十分に使え、開けばノートPCの体験を得られるのだ。1台で2役をこなすPCはこれまでなかなかなかった。

 しかも開いた2画面は左右に2つのアプリを起動することもできるし、1つの大きい画面として使うこともできる。2枚のディスプレイをつなぎ合わせただけだから中央のつなぎ目は気になるものの、表計算アプリの利用時などは気にならないだろう。むしろ小さいタブレットが普通のPC画面に変身する利便性は他では得られない。


1台で5役も6役もこなす



 折りたためるというギミックだけでも注目が高いSurface Neoだが、それに加えてマグネットで装着できるキーボードも用意されている。このキーボードはSurfaceシリーズで開発してきた「薄い」「タイピングしやすい」「脱着できる」キーボードそのものだ。筆者も過去にSurface 3を愛用していた時期があったが、薄型にもかかわらず膝の上においても楽に打鍵できるキーボードは快適だった。Surface Neoのキーボードは、過去にSurfaceシリーズを使ったことのある人なら触らなくともその出来は想像できるのではないだろうか?



 このキーボードも絶妙な大きさで、9インチディスプレイの2/3程度のサイズとなっている。Surface Neoの画面を縦方向に開き、下側のディスプレイの上にキーボードを置けばノートPCスタイルで使うことができる。キーボードで隠されないディスプレイの1/3の領域は、キーボードをディスプレイ奥に合わせて置けば手前側がタッチパッドになり、手前側にキーボードを合わせて置けば、上の空間はセカンドディスプレイとしても使える。

 つまり「片面」「両面全画面」「両面に2つのアプリ」「タッチパッドを備えたキーボード」「キーボードとセカンドモニタ」と、Surface Neoはいくつもの形に変形するのだ。1台で5役も6役こなされてしまうと、機能やサイズの被る他の端末がすべて駆逐されてしまうかもしれない。



 2画面端末はこれまでもNECやZTEがAndroid OSを搭載したスマートフォンとして発売し、近年ではサムスンが1枚のディスプレイを折りためるフォルダブルスマートフォンを販売している。しかしいずれの製品も折りたためる画面を活かせるUIを搭載していなかった。スマートフォンOSですでに世界を寡占しているグーグルでさえ、「2つの画面」「大画面」を活用するノウハウは足りていないのだ。それはAndroid OSのタブレットのUIを見ればわかるだろう。


折りたためる画面が必須に?



 サムスンのGalaxy Foldは3つのアプリを同時に表示できるなど開いた時の操作性を高めているが、Surface Neoの13インチというスマートフォンから見れば大きな画面に2つのアプリを表示する様と比べると、どうしても見劣りしてしまう。もちろん両者は「スマートフォン」「PC」という性格の異なる製品だ。しかしSurface Neoは折りたたむことで手軽に持ち運べる「モバイル」なデバイスである。大画面スマートフォンやフォルダブルスマートフォンのライバル的な存在に十分なりえるだろう。



 今後はマイクロソフト以外からもこの2画面PCが登場する予定だ。レノボなどはフレキシブルディスプレイ搭載製品を開発中と言われており、Galaxy Foldのように1枚のディスプレイを折り曲げることのできるPCを投入する可能性も高い。

 スマートフォン業界でもフォルダブル製品が少しずつ増えているが、PCの世界にもそれが広がれば「折りたたみ」スタイルはこれからの大きなトレンドになるかもしれない。「カメラがいい」「電池が持つ」といった性能だけではなく、「画面が折りたためる」ことがこれからのモバイルデバイスには必須の機能になる、Surface Neoを見るとそんな予感がするのだ。

(TEXT:山根 康宏)

《RBB TODAY》

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