「森彦の時間」は、札幌は円山にある住宅街で創業した行列のできる有名カフェ「森彦」が監修した豆です。森彦を運営するアトリエ・モリヒコはリノベーションなどの店舗デザインプロデュースを行っていて、北海道内には13店舗が展開されているとのこと。コーヒーだけではなくて、空間そのものも「森彦」ブランドを形成しているってわけですね。
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この、札幌森彦が東京に! というのが、今回取材した期間限定カフェ「カフェ 森彦の時間」でして、おしゃれというよりは「落ち着き」だったり「癒し」的な空間になっていました。場所は、谷中にある築60年の木造アパートを改修した複合施設「HAGISO」。昔ながらの、木造の風味をそなえたこの施設を使い、札幌の森彦を再現したというわけです。ちょっとそのインテリアを見てみましょう。
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カフェのテーブルから外を見ています。癒やされる~。
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さて。「カフェの話ばかりでコーヒーの話ししろや!」と思った方もいらっしゃるかもしれないのですが、コーヒーってのはさぁ! やっぱりそれを楽しむ「時間」込みでコーヒーじゃないですか。取材当日はアトリエ・モリヒコの代表取締役 市川草介氏が登壇してお話されたのですが、彼は「現代において時間がどこまで大切か。コーヒーを飲む時間が、失われている何かの獲得ではないか?」と説きます。札幌の森彦に、周囲に競合のカフェがあるにも関わらず人々が列をなして訪れるのは、コーヒーの味はもちろんですが、その空間だったり時間、体験を得たいためだというわけです。そして、今回発売された「森彦の時間」は、まさに「時間」という単語が付けられていることからもわかるように、“森彦的な”ゆっくりした時間を家庭でも楽しんでほしいという味の素AGFの思いが込められているのかなと。そのメッセージを伝えるための期間限定カフェ開催なのです。
というわけで、実際にコーヒーを飲んだレポートを。カフェには、3種のコーヒーと、一緒に楽しめるフードも置かれていました。フードがコーヒーを引き立て、コーヒーがフードを引き立てているということですね。
まずは、マイルドブレンド+半熟玉子のキーマカレーから。
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マイルドブレンドは、「ナッツのように香ばしく豊かな風味とほどよい苦味が感じられ、優しい甘みが調和した中煎りのブレンドコーヒー」とのことです。いっぽうキーマカレーは濃厚ながら辛さは控えめ。フードもコーヒーも、それほど自己主張が激しくないので、逆にコク的なウマさが味わえる感じがしますね。「コーヒーは飲みたいけど、ガツンとしたのはなあ……」というときにいいかも。
お次は、アフリカン・ムーンブレンド+木の子と腰塚コンビーフのタルティーヌです。
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ていうかタルティーヌってなんぞ? どうやら、パンに具材を乗っけたものなんだそうで、食べたらまあ、ワタシ的には上品なピザって感じ。アフリカン・ムーンブレンドは、アフリカで採れた完熟豆を使い、「フルーティーな甘みとなめらかな後味」なのだそうで。タルティーヌ自体はパン生地や具でかなり食感がボリュームあり。そこにムーンブレンドを飲むとムーンのコクが溶け込んで味わいが豊かになる感がありましたな。食感含めて存在感のあるフードに、合うのではないでしょうか。
さて、最後に森彦ブレンド+ガトーフロマージュです。スイーツとの組み合わせこそコーヒーの定番であり、そこに森彦の名を冠したブレンドを持ってくるのは納得しました。
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森彦ブレンドは、「深煎りながらもまろやかで、ほんのりと甘みが」感じられるとのことなのですが、ガトーフロマージュと一緒に飲んだ結果、コーヒーの風味が引き立つ結果になった感があります。甘みは正直、ガトーフロマージュが甘いのでいまひとつわかりにくかったのですが、単体だと、たしかにまろやか。マイルドブレンドよりも存在感はちょっと強めかなと。
と、いうわけで、今回の「森彦の時間」および「カフェ 森彦の時間」のレポートを終わります。味の素AGFの品田英明代表取締役社長によると、このコーヒーは同社の秋の新製品の中では成績がトップクラスなのだそうで、森彦さんの世界観を、ぜひ味わってほしいとのこと。また、今回のカフェは4日間限定という短いものでしたが、次の展開も考えているのだそうです。いや、ホント、ぜひ東京にもオープンしてほしいものですね!
※「カフェ 森彦の時間」
東京都台東区谷中3-10-25 HAGISO
※森彦https://www.morihico.com/
(TEXT:dairoh)