芸能生活25周年を迎える彼には、ある忘れられない人がいるという。それは養成所時代の演出家・山口さん。つるのは「灰皿が飛んでくるような怖い先生だった」と振り返りながら、ある日「お前はここにいるようなアレじゃない」と言われ、芸能事務所を紹介されたそう。
それが芸能界入りの直接のきっかけになったという、つるの。のちにエキストラの仕事をもらった彼は山口さんにご馳走しようとするも、「お前がもうちよっとご飯食べられるようになってからオゴってくれ」と言われてから会えず、今はどこにいるかも分からないという。
だが、「つるの恩返し」がしたいという彼のたっての願いをもとに、番組が捜索。すると、何と埼玉・川越で山口さん本人を発見。VTRを見ていた、つるのは思わず「ウソ!?」と天を仰ぎ、驚いた。
現在は婿入りして遠藤姓になっているという山口さんは、当時の、つるのとの思い出を述懐。東京・飯田橋のピザレストランで食事代を出すという彼に「もっとビッグになって、“つるの恩返し”でもしちゃえよと言った」などと懐かしそうに語った。
つるのは、これまで3回ほど番組で山口さんのことを話したが、結局見つけることはできなかったという。笑福亭鶴瓶が「スタッフ偉いなお前ら。ちょっとあとで褒めるわ」とボケてみせたが、この後、話は意外な展開に。
つるのは、この『チマタ』のディレクターが、番組の打ち合わせに、いきなり目に涙をためながら訪ねて来たことを打ち明け、「僕、つるのさんの本を読んで、この業界に入ったんです」と言われたという。
つるのは、「そういう子が出てくるのが夢だったから、こういう子と仕事するんだと思って、その子がたぶんこうやって(山口さんを見つけてくれた)……」と告げると目を潤ませ、「めっちゃうれしいです」と涙。
鶴瓶が「良かったなおい。でも、そういう番組ちゃうねんで」と笑わせたが、
つるのは「お礼しに行かなきゃいけない。ホントありがとうございます」と泣き腫らしていた。