過去3回優勝を誇るNHK杯。3年ぶりに登場した羽生は、最初の4回転サルコーを華麗に決めると、難しいターンから入るアクセルジャンプも成功。さらに4回転トーループ、トリプルトーループのコンビネーションも決めるなど、終始安定した滑りを見せた。大好きな「くまのプーさん」のぬいぐるみがリンクに投げ込まれる中、羽生は安堵の表情を見せていた。
結果は109,34点で1位。カナダ大会の109,60にはわずか届かなかった。試合後のインタビューでは「もうちょっとできるところがあったので正直悔しい」としながら、「ほっとしているところが大きい」と漏らした。
またジャンプの手応えについて聞かれると、「まだできることが結構あったので、正直もっとできた」と本音を吐露。さらに後半のステップやスピンにも、「もっとできたことが多々あったと思う」と悔しさをにじませ、「練習してきたつもりではいたが、練習が足りない」と気を引き締めた。