羽生にとって3年ぶりのNHK杯。昨日のショートプログラムでは、選手の中でただ一人の100点台、109,34点を獲得。自身の持つSPの世界最高得点にわずかに届かなかったが、それに迫る得点だった。
この日、紫色の衣装に身を包んだ羽生は、4回転ループ、4回転サルコー、フライングからの足換えコンビネーションスピン、ステップシークエンスなど質の高い演技とジャンプで4分間を魅了。演技を終えると大きく頷き、不敵な笑みをこぼすシーンも見られた。
結果は2位を55点も引き離すトップの195,71点を記録し、合計305,05点で3年ぶりの優勝。グランプリファイナル進出を順当に決め、世界一に手をかけた。
インタビューで羽生は、3年ぶりのNHK杯優勝について「緊張しました」と述べ、「やっぱり日本で滑りたかった」「皆さんのエネルギーを感じながら滑ることは日本ならでは」と感慨深げ。
演技については「きれいな演技を見せたかった」と思い起こしつつ、「自分の健康が無事にここまで、これた」と回顧。「皆さんが至る所で祈ってくださったおかげだなと思っています」とファンに感謝していた。