倉永は、欧米では特に小柄な156cmという身長ながら、16年間名門のボストン・バレエ団に在籍。プリンシパル(最高位ダンサー)のトップに上り詰めた。2017年には、バレエ界のアカデミー賞と言われるブノワ賞にもノミネートされた実績の持ち主でもある。
そんな倉永は今年、アメリカ最古の超名門サンフランシスコ・バレエ団に移籍。そこは倉永にとって思い出深い場所。18年前に一度サンフランシスコ・バレエ団に在籍し、苦渋の時を過ごしたことがある。17歳の時、ローザンヌ国際バレエ・コンクールでプロ研修賞を受け、サンフランシスコへ。「アメリカのバレエ・スタイルに戸惑っている内に終わってしまった」と、正式契約を勝ち取れなかった場所だった。
新しいシーズンは12月、『くるみ割り人形』から幕を開ける。そこで倉永を待っていたのは、エースと言われる気鋭のダンサーだった。モダンな舞台装置や大胆な演出でも知られるサンフランシスコ・バレエ団で、倉永はどんな姿を見せるのか?番組では、「世界の人にバレエの魅力をシェアしたい」と向かったメキシコでの客演公演や、『ロミオとジュリエット』デンマーク公演などに密着する。