2009年に放送された日曜劇場『JIN-仁-』(TBS系)。現代から幕末へタイムスリップした医師の活躍を描いたドラマだが、これについて大沢は「特殊な話だったので、一回自分が違う場所にいたらどうなるか」と考え、イギリス・ロンドンへ。知人の民家の一室を間借りし、3か月間、日本の情報をすべてシャットアウトして暮らしていたという。
大沢はまた、「『何でそんなドラマやるんだ』とみんなに反対された」「絶対失敗する」と周囲の人々から反対されていたことを告白した。さらに当時彼は、マーティン・スコセッシ監督の映画のオーディションに合格。監督自身にも会い「世界へ届くと確信した時だった」という。だが資金面の問題で製作が頓挫。追い込まれていたとき、ドラマのオファーが舞い込んだという。
大沢は「残るはこの『JIN』という実験的な作品しかなくなっちゃった」と語りながら、「何かそれぐらいのものじゃないと起死回生のチャンスがない」と、思い切って引き受けた経緯を話していた。