同作は、フィルムカメラの世界的な生産地として一時代を築いた長野県・諏訪を舞台にしたドラマ。一人の青年が亡き祖母の写真を探す過程で人々とふれあい、忘れていた大切な「家族の記憶」を取り戻すストーリー(3月4日 午後10時~10時59分 BSプレミアムで放送)。
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主人公の青年・斉藤裕介を演じた泉澤は、諏訪地域で行われた撮影時の思い出について「地元の方々も交えて、楽しく撮影ができました」と笑顔で回顧。「僕は銭湯が好きなので、地元の方に『この銭湯がいいよ』っていうのを聞いて、休みの日に行くというのをやっていました。立って入るお風呂があって、すごく新鮮でしたね。銭湯で出会ったおじいちゃんが話しかけてくれて、諏訪は人が温かいなと思いました」とふり返った。
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諏訪の高校に通う女子高生・陽菜を演じた南は、「私は昔からフィルムカメラで写真を撮ることが好きだったので、この作品に参加させていただけることが、すごく光栄です」と喜びのコメント。

「撮影で初めて訪れた」という諏訪の印象については、「普段とは違って時間の流れがゆったりしていて、諏訪湖のすごく近くまで撮影で行かせていただいたら、すごく美しかったです」と声を弾ませた。
長野県出身の丸山は、「地元でドラマを撮るのは初めてだったので、何とも言えない不思議な気持ちでした。長野県のゆっくりした時間の流れや爽やかな空気感にひたりながらの撮影は、非常にいい経験になりました」と語った。
「家族の記憶」をテーマに描く同作にちなみ、「台本を読んで自分の家族に思いをはせた?」と聞かれた泉澤は「僕は亡くなってしまったおじいちゃんのことを思い出しました。おじいちゃんが認知症だったんですけど、一度僕がふざけて『じいじ、かくれんぼをしようよ』と言って隠れて、10秒後位に来るのかなと思ったら全然来なくて。もうすでに(祖父が)忘れてたっていう思い出とか……そういうことが頭をよぎりましたね」とエピソードを披露。
南は「私は家族とすごく仲がよくて、普段家族みんなで家でスクリーンを出して映画を見たりとか、美術館に行ったりとかするので、そういうことを思い出しましたね」と、笑顔で家族の仲睦まじい様子を明かしていた。