番組冒頭、吉田拓郎が歌う中島みゆきの曲『ファイト!』をBGMに、次のようなテロップが打たれた。「視聴者の皆様へ 志村けんは、3月29日午後11時10分、新型コロナウイルスによる肺炎のため、満70歳で亡くなりました。闘病中、皆様からの数多くの応援や励ましのお言葉を頂戴しており、大変感謝しております。沢山笑って、志村けんを偲んでいただけますと幸いです」と、所属事務所のイザワオフィス、そして番組スタッフの連名で表示された。
番組前半は、喫茶店のマスター役の志村さんと、そこにやって来る常連客の千鳥・大悟、志村さんの娘役で店員の足立梨花、真向かいにある蕎麦屋の女将・磯山さやかなどが繰り広げるコント。
後半は、大悟と2人きりのフリートーク。大悟からの「未だに携帯電話が存在せず、父親(波平)が着物を着ている『サザエさん』(同系)を今の子供たちはどう見ているのか」という疑問を皮切りに、家の固定電話の下にはどうして座布団が敷いてあったのか、さらには最近のテレビ事情など様々な話題が展開。志村さんは大悟と楽しそうに話していた。
最後の2分は、志村さんが、娘役の足立と、家での食事中に繰り広げるコント。オナラの音と、LINEを受信したときの着信音をめぐりささいな喧嘩が勃発する。そしてオチの後、白画面に青文字で「志村けんさん 楽しい笑いをありがとうございました 安らかにおやすみください。」というテロップが打たれた。
SNS上は「テレビの中では志村けんが生きてる…また来週も普通にやってるんじゃないかな」「面白くて笑ってるけど涙出る」など悲しみの声に包まれた。さらに「志村さん沢山の笑いをありがとうございます。 そしてお疲れ様でした」と感謝するユーザーもいれば、「撮り溜めてあるんだったら出し尽くしてもらいたい」と、収録済みのコントが他にあれば流してほしいというリクエストも多かった。
同番組は、1996年10月の『Shimura-X』から始まる志村さんの深夜帯のコント番組の17作目。過去のシリーズにはダチョウ倶楽部(『志村の夜』など)、優香(『志村劇場』など)、ハリセンボン(『志村軒』など)もレギュラーで出ていた。