14日、安倍晋三首相が会見を開き、全国に出ていた緊急事態宣言に関して特定警戒の5県を含む39県の解除を表明。同首相はその席で、国内の感染状況について「中国からの第一波の流行を抑え込むことができた。欧米経由の第二波も抑え込みつつある」と、取り組みの成果を強調した。
同日夜、コロナ対策を議論する政府の専門家会議も記者会見を開き、副座長の尾身茂氏が「複数の国では対策緩和後、すぐにクラスターが発生した」と他国の状況を述べ、「宣言解除後もマスク着用や手洗いの徹底、『3密』回避が重要だ」と求めた。
さらに尾身氏は、「政府には今後とも迅速で十分な経済的支援の策を検討および実施していただきたいというのが、我々専門家会議のコンセンサス」と、社会経済活動についても要望を出した。
この尾身氏の発言に坂上は「これをこの場で言わなきゃいけなかったんですね?」と疑問を投げかけると、東国原英夫も「不思議ですよね」と返答。「医学、感染症の専門家に経済のことを発言させてしまう政治というのは一体どうなってるんだ」と苦言。
これを受けて坂上も「こういうことは表に出さなくてもいい話じゃないですか。でも、これを言わざるを得ない状況でしょ」と、尾身氏が発言した裏には、政府による企業の休業補償の手薄さに対する不満があったのではないかと推測。ジャーナリストの鈴木哲夫も「これを言わざるをえないくらい、補償を含めて政府が分かってないという思いがあると思います」と主張していた。