5日、北朝鮮に拉致された長女・めぐみさんとの再開を果たせないまま、87年の生涯に幕を閉じた横田滋さん。妻、そして戦友として共に戦い続けた早紀江さんは、記者会見で「いつも穏やかで笑顔で、拉致されている人のことを思い、思い残すことがないほど、全身全霊で打ち込んだと思います」と気丈に語った。いつも穏やかで笑顔だった滋さんだが、その裏には強さと世論を大きく変えた決断があった。
1997年、拉致問題解決への署名活動を行った横田夫妻。政府の対応が生ぬるいと首相官邸近くで体力の限界まで座り込みを続けたこともある。2002年、拉致被害者が帰国した際、横田夫妻はどのように家族らと接してきたのか?番組では、素材をあらゆる角度から見つめ、二人の行動を紐解いていく。
番組では、めぐみさんを救うため、全身全霊で捧げた滋さんの43年を、追悼特別番組として放送。カメラが入院直前まで追い続けた滋さんの映像、そして昨年3月に放送されたドキュメンタリードラマが再編集して放送される。