サザンのライブとしては、昨年3月から6月にかけて、6大ドームを含む全国11ヵ所で約55万人を動員したツアーを開催して以来1年ぶりとなる今回のライブ。タイトルにもある通り、サザンオールスターズからの“感謝”が示された内容で、ライブの収益は一部、アミューズ募金を通じて、現在最前線で新型コロナウイルス感染症の治療や研究開発にあたっている医療機関のために役立てられる。
会場は、無観客の横浜アリーナで、画面越しに盛り上がっているであろうファンに想いを馳せながら、サザンオールスターズが登場すると、1990年にリリースされた9thアルバム『SOUTHERN ALL STARS』に収録された「YOU」を一曲目として披露。続けてライブの定番曲「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」「希望の轍」と続けた。MCをはさみ「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」「フリフリ '65」といったロックナンバーで盛り上げ、「シャ・ラ・ラ」では原由子とのデュエットを披露。
その後も、「エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」や「マンピーのG★スポット」など定番曲も披露し、デビュー曲「勝手にシンドバッド」では、途中歌詞を「いつになればコロナが 終息するのかな!?お互いにそれまでは グッと我慢の暮らし 続けましょう!!」と替えて歌唱する場面も。
ライブの最後には、サザンオールスターズメンバー5人がステージ前方に集まり、「こんな寂しい横浜アリーナも初めてですけども、1日も早い皆さんとの再会を、サザンのメンバー、そしてスタッフ一同願っております。どうもありがとうございました!」と桑田が語り、特別なライブは幕を閉じた。本公演のライブ映像は、GYAO!やLINE LIVEなど7つの配信プラットフォームで、28日いっぱいまで見逃し配信が実施されている。