元暴走族の父、元レディースの母という2人の間に生まれという、あんり。さらに2人の兄もヤンキーだったことから、学生時代はイジメられもせず、楽しく送っていたのだとか。
だが高校卒業後、小学校からの幼馴染でぼる塾メンバーでもある、きりやはるかが定時制高校へ。さらには2人の兄も就職してしまう。すると、それまで周囲から楽しませてもらっていたばかりだったあんりは、自分から友達も作れず孤立してしまう。
そんな鬱々としたある日、通学のために利用していたバスの途中で、あんりは「高校に行くのが嫌になり、途中で降りてしまった」と回顧。それ以来、学校へ行かなくなってしまったという。
そんな彼女に手を差し伸べてくれたのが、幼馴染の、はるか。一緒に吉本の養成所NSCに入るためにすでに入学金を貯めたと告白され、お笑いの道に誘ってくれたのだとか。
昔からお笑い番組を見ることが唯一の楽しみだったあんりも、親友からの誘いに芸人への夢が膨らみ、それを父親に勇気をもって告げたのだという。娘から初めて自分から何かやりたいことを聞いたという父は、養成所に入るための入学金を封筒に入れて“プレゼント”。その封筒には「夢をつかみとれ」という文字が書かれていたと語っていた。