ミステリー作家・横溝正史が「金田一耕助」よりも前に生み出していた、もう一人の名探偵・由利麟太郎。吉川演じる元・警視庁捜査一課長の由利は警視庁を辞めて、学生時代を過ごした京都に移り、ミステリー作家志望の青年・三津木俊助(志尊淳)や大学の同級生でもある等々力警部(田辺誠一)とともに、謎に満ちた怪奇な殺人事件を解決してきた。
7日放送の第4話から2週にわたって描かれている最終章は、シリーズの中でも人気の「蝶々殺人事件」が原作。前編である第4話では、オペラ界のスター女優・原さくら(高岡早紀)が何者かに殺され、謎の怪事件が幕を開けた。オペラ会場に来ていた由利麟太郎(吉川晃司)もさくらの死を確認するが、その後、死んだはずのさくらの亡霊を見たと、楽団員たちが奇妙なことを言い出す。そんななか、今度は、宿泊先のホテルで、雨宮順平(水沢林太郎)が転落死する事件がおきて......というストーリーだった。
吉谷は役を演じるにあたって「謎のど真ん中にいる役でもあるので、強い印象を残せるように、目力の強さはもちろん、言葉運びなども意識して演じました」と語ったほか、撮影地・京都でも思い出については「初めて嵐電に一人で乗りました。いつどこでお金を払うんだろうって迷いました(笑)。ゆったりとした空気感があって、とても楽しめました。京都の方もすごく優しいですし、とっても魅力的な街だなと思いました」とコメント。
注目の最終回の見どころについては、「見どころは...次々に人がいなくなっていくところですかね(笑)」と語り、「私自身も、台本を読み終わるまで本当に犯人がわからなかったので、視聴者の方も、きっと最後まで犯人が誰かわからないと思います。一緒に推理していくような感覚で見ていただけると、より楽しんでもらえるんじゃないかなと。あとは、私が演じる千恵子がどんどん、“探偵気質”になっていきます。がんばったので、ぜひ見ていただければと思います」と呼びかけた。