今回の企画は、“緊急事態”の記憶や、新型コロナウイルスがもたらした変化や意味を、5人の監督が映画化。
まず、園子温監督は、『孤独な19時』とのタイトルで作品を製作。出演は斎藤工、田口主将、中條サエ子、関幸治、輝有子、鈴木ふみ奈。斎藤は、同作について「列島が未曾有の疫病や災害に苦しむ中、暗闇にもがく中、映画に出来る事は何なのだろうか。その一つの答えを園子温監督は本作により出してくれたと思っています」とコメントしている。
また、中野量太監督は『デリバリー2020』とのタイトルで、渡辺真起子、岸井ゆきの、青木柚出演のもと映画製作。さらに、ムロツヨシ、真鍋大度、上田誠の3監督が手掛けたのは『DEEPMURO』。監督を手掛けたムロが主演。ほか、柴咲コウ、きたろう、阿佐ヶ谷姉妹が出演する。ムロは、「緊急事態宣言というものが出されて、非同期テック部は始まりました。今できること、やりたいことを話し合い辿り着いた、一つの答えです」と自身らが製作した映画について説明。出演する柴咲は、同作について「ムロさんとのラブストーリーとお聞きして、驚きと楽しみを持って撮影に挑みました。それがあんなことになるなんて・・・!」と語った。
ほか、真利子哲也監督は『MAYDAY』、三木聡監督は夏帆、ふせえり、麻生久美子ら出演の『ボトルメール』を製作。夏帆は「意気揚々と現場に向かったものの、自粛明けのブランクがあるなかでの撮影は、今までとは勝手が違い、それはそれはハードでした。今だからこそ、つくれる作品。そこに三木さんのシュールな笑いが融合して、ざらりとした不思議な作品になったのではないかと思います。ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです」と語っている。
なお、作品製作にあたっては、打合せ、撮影、演出すべてが、なるべく非接触で行われたとのこと。こうした感染拡大防止対策のもと、どれだけの作品が出来上がっているのかにも注目。オムニバス映画『緊急事態宣言』は、8月28日よりAmazon Prime Videoにて独占配信。