自分のスマホから注文!需要高まる飲食店向け「セルフオーダー」システム! | RBB TODAY

自分のスマホから注文!需要高まる飲食店向け「セルフオーダー」システム!

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利用客にとっては、注文の度にスタッフを呼ぶ必要がない気楽さもメリット
利用客にとっては、注文の度にスタッフを呼ぶ必要がない気楽さもメリット 全 6 枚
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 新型コロナの影響で飲食店のあり方が大きく変化している今、そのニーズに対応する新たなサービスも登場している。リクルートが飲食店向けPOSサービス「Airレジ ハンディ」のオプションとして7月30日にリリースした、利用客自身のスマホからの注文を可能にするサービス「セルフオーダー」もそのひとつだ。

 Air ビジネスツールズ統括プロデューサーの林氏に、開発の経緯や飲食業店舗にもたらすメリットを聞いた。

コロナ禍の課題に対応するためリリースを早めた



 「Airレジ ハンディ」は、店舗スタッフがiPodから簡単な操作で注文を取れるシステム。入力した注文がキッチンに設置した伝票用のプリンターに自動で送信されることで、キッチンスタッフとの連携がスムーズになり、さらに会計システムの「Airレジ」との連携で会計時の操作の負担を軽減できる点などがメリットだ。今回リリースされた「セルフオーダー」は、店舗の利用客がスマホからメニューを注文できるもので、Airレジ ハンディのオプションとして提供される。

「Airレジ ハンディ」は、スタッフがiPodを使って注文を取るシステム


――開発はコロナ禍以前から進めていたとのことですが、Withコロナ時代前後でクライアントが求めることに変化はありましたか?

林氏:もともとは、Airレジ ハンディを利用されているクライアント店舗から、「労働力が不足していて、お客さまに呼ばれてもすぐに対応できない」「お客さまをお待たせする時間が長くなってしまう」といった声をいただき、これらの人手不足によって起こっている課題を解決するためのサービスとして開発を進めてきました。

緊急事態宣言が出た頃から、「スタッフとお客さまとの接触をできるだけ減らしたい」という声が急激に増え、飲食店での接触防止対策の切迫度が目に見えて高まってきました。実は、当初はもう少し遅い時期のリリースを想定していたのですが、こういった声を受けて開発を急ぎ、予定よりリリースを早めたという経緯があります。

QRコードからスマホでメニューにアクセス


――セルフオーダーの具体的な利用の流れを教えてください。

林氏:スタッフが端末で提示したQRコードをお客さまのスマホで読み込んでいただくと、その店舗のメニュー画面が開き、そこから注文ができます。店舗はパソコンからメニューの登録や入れ替えを行いますが、画面の目立つ場所に「おすすめ」を追加したり、商品以外に「おしぼりが欲しい」「店員を呼ぶ」などのボタンを設置したりといったことも可能です。

簡単なプロセスでスマホからの注文を行える


――常連のお客さまは毎回QRコードを読むのが手間に感じるかもしれませんが、ブラウザのブックマークなどからのアクセスも可能ですか?

林氏:ブックマークからのアクセスを可能にすると来店していないお客さまがログイン状態になってしまう可能性があるため、毎回QRコードを読み込んでいただく仕様になっています。ただし、常連さん向けのサービスとして、アクセス方法の改善には今後取り組んで行きたいと考えています。

QRコードの読み込みは、来店毎に必要となる


――どのような業種での利用を想定されていますか?

林氏:既存のAirレジ ハンディは、居酒屋をはじめ、焼肉・ホルモン、和食、ダイニングバー・バルなど幅広い業種でご活用いただいています。追加注文が多く、かつ席数が50席、100席といった規模になると、注文に対応するスタッフの負担が大きく、キッチンスタッフとの注文の受け渡しが難しいなどの課題も生じやすくなります。それを解決するためのツールとして導入いただくケースが多いです。

セルフオーダーはAirレジ ハンディのオプションとしての提供となるため、現在Airレジ ハンディを利用されている店舗さんに使っていただくことをまず想定していますが、これを機に新たに導入したいというご相談もいただいています。

なお、現在は導入希望店舗の募集と導入に向けての調整などを行っている段階で、店舗での利用は9月以降で順次開始される見込みです。

QRコードの読み込みは、来店毎に必要となる


シリーズ製品の連携が業務の負担を減らす


――飲食店向けに複数のサービスを展開されていますが、まとめて導入されている店舗が多いのでしょうか? 連携するメリットは?

林氏:Airレジハンディのほかには「Airレジ」「Airペイ」「レストランボード」などがあり、それらをあわせてお使いいただいているケースが多いです。

Airレジは、iPadをレジとして利用できるPOSアプリです。AirペイはAirレジと組み合わせて使えるキャッシュレス決済のためのアプリで、クレジットカードや電子マネーに対応しています。また、レストランボードは予約台帳アプリで、グルメサイトの予約情報をそのまま取り込むことができます。どのテーブルが埋まっているかを可視化でき、AirレジやAirレジハンディとの連携も可能です。

これらはすべて同じシリーズとして提供しているので、たとえば、決定のボタンは青、キャンセルは赤で表示するといった感じで、使い心地が統一されています。それぞれに別のシステムを導入した場合、新しいものを追加する度に一から使い方を覚える必要がありますが、シリーズ品であれば導入済みの製品と同じ感覚で使えるので、現場スタッフの負担が軽くなります。

使い勝手が統一されているのでスタッフの負担が少ない(画面はAirレジ ハンディ)


また、各サービスがスムーズに連携することで、操作の手間を減らせることもメリットです。たとえば会計時であれば、Airレジで会計をして、「クレジット」ボタンを押せばそのままAirペイに遷移してクレジットカード決済ができます。

おそらく別のベンダーのキャッシュレス決済システムを使っている場合は、Airレジで「クレジット」ボタンを押した後に一度ホーム画面に戻って決済アプリを立ち上げて、そのアプリで再度金額を入力して決済し、その後またAirレジ戻る……というプロセスが必要になるかと思います。そういった手間が積み重なることが、業務時間を長引かせることやお客さまを待たせてしまう原因にもなるので、サービス間の連携はとても重要だと考えています。

課題を解決すれば、本来集中したい業務に集中できる


――飲食店が「セルフオーダー」を活用する最大の価値はどのような点にあるとお考えですか?

新型コロナによって状況が急激に変化したことで、飲食店には慎重さが求められる場面が増えており、それに加えて以前からの労働力不足も今も変わらぬ課題として存在しています。セルフオーダーや、そのほかのAirレジシリーズの製品を活用していただくことでそれらの課題を解消でき、接客や調理など、本当に集中したい業務に集中していただくことが可能になると考えています。

また、飲食店を利用されるお客さまにとっても、店頭のメニューブックに触れずに注文できる安心感や、忙しそうなスタッフを呼び止める心理的な負担がなく、頼みたいときに気楽に注文できることは価値ある体験だと思うので、ぜひそれを体験していただきたいと思っています。

利用客にとっては、注文の度にスタッフを呼ぶ必要がない気楽さもメリット


業務の負担が軽減されて時間を確保できるようになれば、その時間で生き残りのための新たな取り組みを模索したり実践したりといったことも可能になるかもしれない。「セルフオーダー」は、そういった点でも飲食業界に恩恵をもたらしそうだ。

《酒井麻里子》

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