今年、アニメ『映像研には手を出すな!』(NHK総合)の主人公・浅草みどりの声を演じ、話題を呼んだ伊藤。これについて「かなり難しかった」としながら、「音響監督さんの演出が分かりやすかった」と感謝した。
その音響監督はもともと、彼女が子役時代に出た天海祐希主演のドラマ『女王の教室』(日本テレビ系、2005年)で伊藤を見たときから「いつか(彼女を使ってみたい)と思っていた」のだとか。
すると笑福亭鶴瓶から「天海さんに言われた言葉があんねんな」と促されると、伊藤は当時、天海から撮影前、前室(控室)に呼ばれたときのエピソードを披露。
天海から「沙莉、ちょっと来て」と言われた瞬間、伊藤は「絶対怒られる」と思っていたそうだが、天海から「あなたはメインで(カメラに)抜かれるところじゃなくても、必ずしっかり気を抜かずお芝居をしてる。当たり前かもしれないけど、それができる子は少ない」と指摘されたという。
続けて、「この先何があっても、その気持ちを絶対に忘れないでいたら、絶対誰かが見つけてくれるから、そのままでいて」とアドバイスを受けたと語った。そこで「分かりました」と答えた伊藤。この後も学園もので、決してメインではない役柄もこなしてきたが、「それだけはずっと忘れないでやってきた」と語った。
そこで鶴瓶から「これで生かされたやんか。見ていたんだ、その人が」と、15年後にアニメの主人公に選ばれたことについて改めて問われると、伊藤は「うん、そうですね。すごい嬉しい」と笑顔を向けていた。