同ドラマで主演を務めるのは長瀬智也、脚本は宮藤官九郎が担当する。2人はこれまで、TBSドラマでは『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)、『タイガー&ドラゴン』(2005年)、『うぬぼれ刑事』(2010年)でタッグを組んだ間柄。今回は2人にとって、令和初タッグドラマとなる。
今回、宮藤が手掛けるオリジナルストーリーで長瀬が演じるのは、ブリザード寿というリングネームで活躍する現役プロレスラーの観山寿一。かつては大規模プロレス団体に所属した人気レスラーで、プエルトリコチャンピオンまでいったが、ケガや年齢もあって今は小規模な団体で細々と試合に出ている。そんな寿一のもとに父親が危篤との連絡が入る。
父親の観山寿三郎は、二十七世観山流宗家にして重要無形文化財「能楽」保持者。人間国宝でもあり、全国に一万人以上の門弟を持つ。寿一はその跡を継ぐと期待されていたのだが、あまりにも厳しい寿三郎の指導に反発して家出し、20年以上音信不通になっていた。寿一の顔を見て驚く家族たち。奇跡的に一命を取り留めた寿三郎は、傍らに立つ介護ヘルパーの女性を紹介し、彼女と婚約し遺産もすべてこの女性に譲ると宣言する。
実力と人気に限界を感じていた寿一はプロレスラーを引退、実家に戻り寿三郎の介護を手伝うことに。そこで、家族と謎のヘルパー女性を巻き込んで、介護と遺産相続を巡る激しいバトルのゴングが鳴る。
長瀬は、「宮藤さんと11年ぶりにタッグが組めて幸せに思います。演じる気持ちは『IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』の頃と何も変わりません。42歳の思い出にさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします」とコメント。宮藤は、長瀬について「僕にとっては長瀬くん自体が、連載少年マンガの主人公のような存在です。まだまだ描ける、いくらでも描ける、描きたいと思わせてくれる。落語好きのヤクザ、恋愛体質の刑事、地獄の鬼。どんな無理な設定でも、絶対面白くしてくれる」と語っている。
ドラマ『俺の家の話』は、2021年1月スタート。