公開に先立ちこのほど、出演キャストの小川紗良、藤谷理子、神尾楓珠、内田倭史、ヒロシエリ、伊織もえ、かざり、秋元才加、池田純矢、福田愛依、メガホンを取った本広克行監督が東京・赤城神社でヒット祈願を行った。
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「シネマラボ」は、本広監督、押井守監督、小中和哉監督、上田慎一郎監督が参加する映画の新レーベル。企画開発、脚本、キャスティング、ロケーション、演出など、すべてのクリエイティブを監督が一手に担う“監督絶対主義”を掲げ、若手俳優を起用した挑戦的な作品を届ける。
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その第1弾として、押井脚本の「夢見る人」を本広監督が映像化。映画を撮ったことのない先勝美術大学映画研究会の部員たちが、いわくつきの台本を詠歌が私用と奮闘する姿を描いた青春ムービーだ。
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「シネマラボ」の意義について、本広監督は「新人や、若いスタッフを全部ここから発掘していきたい」と述べ、「監督が自分の好きなことをやると、やはりお金の計算が始まるのですが、そこの戦いも面白かったですね」と振り返った。
監督自身も学生時代は映画研究会に所属。映研を舞台に選んだ理由として、「害を与えるような映画をなるべく作らずに生きていきたいと思っていて、その中で残ったものは青春ものしかないと。だから、この何年か青春ものしか作ってないんです。そうすると、部室ものが非常に多くなってきて、今回で部室もの第3作目なんです。部室の中で同じベクトルの登場人物たちが同じものを目指していくのが素敵だなとずっと思いました」と説明した。

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同じく、大学時代に映画研究会で活動していた主演の小川は、「初日に部室を見た瞬間『映画サークルの部室だ』と。何に使うかよくわからないものが置いてあったり、伝説の先輩がやってきたりとか、すべてが本当に映画サークルだったので、自分の思い出をなぞっているような、モラトリアムの期間にもう一回引き戻されたような不思議な日々を送っていました」と、撮影時を回想した。
また、神社にちなんで「最近神頼みしたこと」を問われると、秋元は「コロナ禍で、選ばれし人しかテレビに出られないんだろうなと悩んだ時期があって、最寄りの神社に行って『いつまでもテレビにちょこちょこ出られますように』と手を合わせました(笑)」と明かし、会場の笑いを誘った。
映画『ビューティフルドリーマー』は11月6日劇場公開。