
このプロジェクトは、米国のAI企業であるObENと吉本興業の合弁会社「Yoshimoto ObEN AI Agency」によるもの。エンタメの新たな形を提供し、吉本芸人がデジタルの世界でも活躍することをめざすという。
会場には、芸人AIアバター第1号とのモデルとなったゆりやん本人も登壇。アバター制作の様子について、「丸い筒みたいな部屋があって、カメラがたくさんついているんです。その中でじっとしているだけでした」とコメント。
実物をまだ見ていないというゆりやん本人も見守るなか、AIアバターが登場。「はじめまして。広瀬すずです。冗談です。広瀬すずではございません。広瀬アリスです……」などと話し、会場の笑いをさそった。
アバターの話す言葉は、ゆりやんの音声を録音し、それを組み替えて言葉にしているため、本人が言ったことのないセリフをしゃべらせることもできるとのこと。さらに、日本語のほかに英語や中国語、韓国語などを話すことも可能。会場ではゆりやんのアバターが英語と中国語を話す様子も披露された。
また、野田クリスタルによるゆりやんのAIアバターを使ったゲームも登場。大喜利でアバターが面白い回答をするというゲームだというが、まだ発展途上ということで、どんなお題でも同じような回答ばかり出てしまう結果に。とはいえ、実際にAIが自分で考えて答えを出すといったことは行われており、カスタマーセンターでAIアバターが対応するなど、実用的なシーンでもAIアバターの活用は進んでいるとのこと。
このほかに、「イケメンVtuberプロジェクト」として、3Dアバターの「陸斗」も発表。日本語と中国語で自己紹介する様子が披露された。こちらのアバターは、中国のSNSやコンテンツプラットフォームでVtuberとして活躍していくとのことだ。