番組では、20世紀最後の日、2000年12月31日に発覚した世田谷一家殺人事件にフォーカス。
20年の間に捜査の指揮を執った警察幹部や、捜査に関わった法医学者ら、複数のキーマンに、一昨年7月から取材を重ね、未だ公にはされていない犯人のDNA鑑定の結果や、20年目にして行われた新たな鑑定結果から、犯人の意外なルーツを見ていく。さらに、凶器の包丁を包んだハンカチの、その特殊な巻き方も、犯人の出身地に関わる可能性があるという。今なお、事件解決に執念を燃やす元捜査指揮官3人が、確信をもって描くそれぞれの犯人像を徹底検証する。
元警視庁捜査幹部が描く犯人像は金を狙った残忍な物取り、一方的な恨みを抱く人物、想定外の動機を持つ想定外の人物の3様。番組では過去の取材の蓄積と入手した各種資料及び今回の新たな取材を基に、被害者である宮澤さん宅の事件直後の現場を実物大で再現。ほぼ同じ広さ、構造の中で、直後の現場の状況を明らかにし、どこで何がどのように起きたのか、その詳細を検証する。
さらに、19年前の事件現場の周辺状況を19年後の2019年同日同時刻に克明に再現。合わせて、捜査本部が今なお重要視する目撃情報にも迫る。午後11時半に宮澤さん宅方向から飛び出してきた、不可解な男の事件への関与の可能性とは?