『M-1』王者マヂカルラブリー・野田クリスタル、史上初の”お笑い三冠”目指す「俺は止まらねぇ!」
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今年は過去最多となる5,081組がエントリー。決勝戦ファーストラウンドは、オズワルド、ニューヨーク、おいでやすこが、マヂカルラブリー、東京ホテイソン、アキナ、錦鯉、ウエストランド、見取り図、敗者復活戦から勝ち上がったインディアンスの10組が争った。
最終決戦では、見取り図、マヂカルラブリー、おいでやすこの3組が激突した。マヂカルラブリーは、ボケの野田がほとんどしゃべらず動きだけで笑いをとるスタイルの漫才を披露。審査員票で見取り図が2票、おいでやすこが2票の中、3票と僅差を制して第16代王者に輝いた。
大会を終えて、村上は「うれしいと言いたいんですけど、まだ何も呑み込めていなくて。『どうしちゃったんだろう』というのが大きいですね」と語った。一方の野田は「漫才中、あんまりしゃべっていなかったので、僕らで良かったのかと」と述べつつ、「でも、俺はチャンピオンです! 文句を言わせません。漫才です!」と吠えた。
2017年大会では、初の決勝進出を果たしたものの、結果は最下位。審査員の上沼恵美子からは「好みじゃない」「よう決勝残ったな」などと辛らつに評されたことが話題になった。
今大会では上沼が「最後の審査だと思って挑んでいます」と、番組からの卒業をほのめかすような場面もあった。野田は「ほんとに辞めちゃうつもりなのかなと不安になっちゃいました。僕らは最下位でああいうことになって優勝まで来られたので、絶対必要な存在だと思って。辞めないで欲しいです」と願望を口にした。
野田は今年「R-1ぐらんぷり2020」も制している。村上は「野田がR-1を獲ってくれたところから、すべてが始まりました。ピンで頑張ってくれたおかげで、今こうやってコンビで優勝できているのではないかと思います」と相方に感謝した。
“動きの笑い”を主体にした漫才については、野田は「スタイルは変えられなかったですね。芸歴を重ねるほどにしゃべらなくなりました。ずっと何もしゃべらないで走るネタもあります」と言い、「もっとしゃべりたいんですけど、何分、動きのほうがちょっと好きなのかな。でも、しゃべくり漫才もありますよ。そこは忘れないでいただきたいです。色んな漫才を経て、こうなったということだけでもわかっていただけたら」と説明した。
審査員の上沼と松本人志の採点が低かったことに関しては、「心残りではあるのですが、これで終わりじゃないので」と野田。そして、「色々な大会がありますから、僕、お笑い王になりたいので、史上初の三冠を獲ります。『キングオブコント』は芸歴制限はありません。一生挑戦できますから」と意欲を覗かせた。村上が「ちょっと休んでもいいかな」と漏らすと、野田は「休まねぇ!俺は止まらねぇ!三冠獲って見せる!」と力強く宣言していた。
《こじへい》
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