20日(日本時間21日未明)、アメリカの第46代大統領ジョー・バイデン氏が、首都ワシントンでの就任式に出席。その演説の中で世界を脅かすコロナ撲滅を誓った。
大統領は「ウイルスが多くの人を死に至らしめても、一つの国家として協力していかなくてはならない」と述べ、聖書に書かれてあるという『喜びは朝に来る』という一節を紹介しながら、「団結して連帯して、みなで努力していきましょう」と呼び掛けた。
このパンデミックで全米で亡くなったのは約40万人。大統領は、「母親、父親、息子、娘、同僚だった人たちが亡くなった」として、「是非、亡くなった方、遺族の方のために黙とうを捧げましょう」と呼びかけ、しばらく黙とう。
続けて「今は試練の時です」と告げ、「民主主義に対する攻撃、ウイルス、格差の広がり、気候変動の危機、このような課題は一つひとつが非常に影響を及ぼすものです」としながら、「アメリカには様々な責任があります。このような試練の中で大胆に行動をとっていなければなりません」と強調。
そして「皆さまにお約束します。我々はみな判断されます。この危機にどのように立ち向かったのか、どのように立ち上がったのか、そしてどのように振る舞ったのか、子どもたちのために良い世界を残したのか判断されるでしょう」と語り、「必ず良き世界を残すことになるでしょう。そしてアメリカの歴史で偉大なる一章を残すことになるでしょう」と、希望ある未来を見据えていた。