大河ドラマ『麒麟がくる』で光秀を演じている長谷川博己が、6日放送の『土曜スタジオパーク』(NHK)に出演。自身の役柄について語った。
明日の『麒麟がくる』は最終回。光秀(長谷川)が主君・信長(染谷将太)に謀反を起こす「本能寺の変」が描かれる。ここで長谷川は、自身の役柄について、「光秀にとって(信長は)自分自身でもある」と述べ、「そういう意味では自分を殺めるつもりでいるところもある」と語った。
このあと、同作で時代考証を担当している小和田哲男・静岡大学名誉教授がVTRで登場し、「本能寺の変」について「今風な言い方をすると“鬼退治”」と表現。「暴走した信長に、(光秀が)『これ以上はまずいよ』ということで“待った”をかけた」と解説した。
さらに同教授は、光秀と同じように戦のない世の中を願い、それを確立させた家康の名を挙げ、「家康の(平和)路線につながるお膳立ての1つが、本能寺の変」と解説。
また教授は、これまでの光秀像について「謀反人、反逆者というように悪者扱いされていた」と語り、今作で「一新された」と見解。「非常に嬉しく思っている」とも話した。
これを受けて長谷川は、光秀役のオファーを受けた時、「(光秀をこれまでと同じように)ヒールとして描くのか」と思っていたと振り返りながら、結果的に「大河ドラマの主役はそういうものではないということがすごく分かった」と吐露。だが、信長を討つ正義感にあふれたヒーローのような描かれ方となったことについて、「果たしてこれが100%正しかったのか」と、揺れる胸の内を明かしていた。