徳間書店は、1992年4月に突然この世を去った孤高のシンガーソングライター・尾崎豊さんのノンフィクション作品 『評伝 1985年の尾崎豊』を6月4日に発売する。
尾崎さんは、1992年4月25日に26歳という若さで死を遂げるまで、「I LOVE YOU」「15の夜」「卒業」「シェリー」「僕が僕であるために」「OH MY LITTLE GIRL」など、数多くの名曲を残した。多くの人の心に現在も残る尾崎さんだけに、デビューしてから亡くなるまでの約7年間のエピソードは枚挙にいとまがない。しかし同時に、孤高のカリスマ故に神秘のベールに包まれた部分も多い。
同書では、没後30年目を迎える2021年春、実父や同志だった中村あゆみ、ダイアモンド✡ユカイなど、尾崎さんをよく知る人たちの証言の数々や、1984年のステージ上の骨折により表舞台から離れ、復活とともに急激に社会現象となった「1985年」を主軸に置き、なぜ尾崎さんが求められたのか、時代の象徴となったのか迫っていく。著者は、自らも尾崎さんのライブ現場を数多く体感した石田伸也。
甲斐よしひろが尾崎さんに送ったアドバイスや、盟友・中村あゆみへの楽曲提供の申し出、大沢樹生の誕生祝いに歌った「十七歳の地図」など、初公開のエピソードも掲載される。