6日23時からは、『情熱大陸』(TBS系)が放送される。
今回は、フライフィッシングのエキスパート・渋谷直人氏に密着。渋谷氏は、秋田県湯沢市出身で、奥羽山脈の沢と渓でヤマメやイワナを釣る技術を磨いた。渋谷氏のスタイルは、「釣れた」を厭い、水面に見える魚だけを狙って確実に「釣る」もの。番組は、お手製のフライを使って、狙ったイワナやヤマメを百発百中で釣り上げる鮮やかな腕前を撮影した。
渋谷は竹竿も自作。六本の割竹を断面が正三角形になるよう削って貼り合わせ、時間をかけて繰り返し漆を塗って仕上げている。完成までに一ヶ月を要する美しい工芸品のようなフライロッドは、注文してから納品されるまで、3年待ちの人気。漆塗りは生まれ育った湯沢市川連町の伝統産業で、高校卒業と同時に職人である父に師事し、技術を身につけた。ただ5月半ばから9月いっぱいは竿づくりをストップし、釣りの仕事に専念。秋田を中心とした東北の川で、魚を釣らせるガイド業に精を出す。竿は持たず、ひたすらゲストに細かくアドバイスをして釣らせる。他人の身体を借りて釣りをするような感覚で、自分で釣るのとは違った楽しみがあるという。
番組では、ヤマメやイワナが水面を割って、渋谷氏が流すフライに食いつく臨場感溢れる映像が多数放送される。