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11日に放送されたNHKスペシャル『新型コロナ“第5波” 最大の危機をどう乗り切るのか』(NHK総合)で、コロナ感染の後遺症について語られた。
今年1月、神奈川・川崎にある聖マリアンナ医科大学病院に新たに設けられた新型コロナの後遺症の専門外来。そこには開設以来、20~50代まで170人が診察に訪れている。例えば感染したときは軽い症状だったが、その後、吐き気や、めまいに苦しんで休職した女性、また物忘れの後遺症に悩む男性もいる。
物忘れに悩む男性は、それまで労務管理など専門的な仕事をしてきたが、感染以来、データが理解できなくなったり忘れてしまったりするという。こうした症状は「ブレインフォグ」と呼ばれて世界中で研究が進んでいるが、治療法はまだ確立されていない。
スタンフォード大学・アンドリュー・ヤン研究員は「私たちは、脳が異物が入らないよう保護された臓器だと考えていました。しかし新型コロナは脳まで傷つける」と報告。さらに軽症だった人も、明らかな認知能力の低下が認められているという。
こうした現状について分科会会長の尾身茂氏は「若い人でも感染すると複数の後遺症、しかもかなり厳しい後遺症に長く悩まされるということが分かっている。若い人はこれから長い人生が待っている。後遺症に悩まないように気をつけていただきたい」と求めていた。