高橋洋子、38年振りの監督復帰作が公開! “母親の教育”に苦しんできた自身がモデル | RBB TODAY

高橋洋子、38年振りの監督復帰作が公開! “母親の教育”に苦しんできた自身がモデル

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高橋洋子【撮影:小宮山あきの】
高橋洋子【撮影:小宮山あきの】 全 4 枚
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 女優で小説家の高橋洋子が5日、都内で行われた映画『キッド哀ラック』の試写会後に、囲み会見を行った。

 高橋が監督・脚本・主演を務める同作は、都会で暮らし、仕事もお金も全てを失って実家に帰ってきた妹・ノブ子(高橋)と、実家で認知症の母の介護をする姉・ケイ子(新井晴み)の姿を描く短編映画(10月9日から、ポレポレ坐ほかで公開)。

 高橋が映画監督を務めるのは、1983年に公開された映画『雨が好き』以来、38年振りとなる。

 同作を制作したきっかけについて、高橋は、「(自身が出演した)映画『八重子のハミング』の佐々部清監督が亡くなったでしょう。八重子でカメラを撮っていた早坂伸から『知ってる?』と私に連絡が来て、追悼ポスターを作りたいと連絡を取り合う中で、今映画を撮りたいと思っていると話したら、『僕、それやりたいな』と言っていただいて…」と経緯を説明。

 「佐々部監督が『洋子ちゃん、またやるの?』って笑ってるかもしれない(笑)。でも、『いいなあ、俺も現場に付きたいよ』と言っている感じもしましたね」と、今は亡き佐々部監督に思いを馳せた。

 作品のテーマについては、「私が長いこと、母親の教育とか、親の育て方で苦しんできた。血がつながっているけれど、抗いたくても抗えない憎しみや愛情というのがあると思うのね、それが底辺になっています」と告白。

 「ここ2、3年の間に自殺してしまった男優さんや女優さんも、原因を探ると親子のことのようだったり、芝居をやっていない職業の人達も、母親に育ててもらうけれど、大人になってからも苦しい。親のエゴでどこまで子どもを縛っていいのかとか、ここ数年、そういうことをずっと考えていましたね」と明かした。

 9月から心機一転、芸能事務所「スペースクラフト・エージェンシー」の所属となった高橋。

 同事務所に所属した経緯については、「前の事務所を辞めてから、ちょっと一人の時がありましたけれど、事務所は探していました。ここは40年前にレコードを出したときに知り合った人の紹介で、思わぬところからご縁がありました」と、にっこり。

 「今後の抱負は?」との問いに、「私のイメージはわりとシリアルで悲劇が多いですから、ひょうきんな役もやりたいです。もちろん悲劇が来たら泣きますし、喜怒哀楽を出したいです」と意欲を語った。

《小宮山あきの》

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