堤真一、亡き父の半生を知り涙「愛されてないと思っていた」 | RBB TODAY

堤真一、亡き父の半生を知り涙「愛されてないと思っていた」

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堤真一【撮影:浜瀬将樹】
堤真一【撮影:浜瀬将樹】 全 1 枚
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 堤真一が、25日放送の『ファミリーヒストリー』(NHK総合)に出演。亡き父親・静雄さんのことを思い涙する一幕があった。

 地元・兵庫の高校に進学した堤は野球部に入部するも、部の体質に嫌気がさし、半年で退部。小学校からやっていた野球から離れて気力を失った彼はやがて不登校に。

 さらに中退を自分で決めたという堤は、会社勤めをしている父親に「あんたみたいなサラリーマンにはなりたくねぇんだ」と暴言。すると静雄さんは「サラリーマンの苦しみが分からない人間は何をやっても一緒や」と返答。言い返せなくなった彼は卒業することを決意したという。

 高校を卒業した堤はアクションスターを目指し、京都の養成所へ通い始めたのだが、その頃、静雄さんに肺がんが見つかる。一方、堤はさらに選抜クラスに選ばれ、東京の養成所へ。それを報告するため、父の病室を訪れたときだった。

 たいした話もできずに立ち去ろうとする堤に、静雄さんは声を振り絞り、急に「真一!」と叫んだという。そしてポツリと「元気でな……」と声をかけたのだとか。その瞬間、堤は「『ああ、この人は死ぬことを(自分で)知ってる』と思うと振り返れなかった」と語り、「そのまま病室を出て号泣した」と語った。

 今回、堤の高校時代の同級生・岩田和彦さんにインタビュー。ある時、病室を訪ねた際、静雄さんは手を伸ばし握手を求めてきて「(真一を)頼むよ」「頼むで」という口ぶりで、ささやいてきたという。

 生前、とにかく寡黙で何も語らなかったという静雄さん。だが今回の取材で、静雄さんが写した大量の写真が見つかった。家族で住むことになった団地の風景、堤が生まれたときの写真、そして時代ごとの家族の集合写真……。

 心の内を明かさなかった静雄さんが、何よりも大事にした、家族と過ごす何気ない日常。誠実に生き、家族を愛した歳月を感じ取った堤は、大粒の涙を流しながら、「(父は)無口だから、ずっと(僕は)愛されてないって思ってたので……」と嗚咽。「俺のこと嫌いなんだろうなって。生意気だったし。それが……ほんとバカですね」と、父に対して素直になれなかった自分を後悔していた。

《杉山実》

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