両親も兄も俳優で、父の柄本明が劇団東京乾電池を主宰している一家に育った柄本。「うちは劇団なんで、本多劇場とかスズナリに帰るのが日課だった時期がある。学校終わったらそっちに行くの。そうしないと家に誰もいないから」と振り返った。小劇場で過ごす生活で、気づかないうちに舞台について学んでいたかもしれないという。
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俳優になったきっかけについては「兄ちゃん(柄本佑)に来た仕事を兄ちゃんができなくて僕に来た」と明かし、「興味はなくはないと言ったらうそだと思う。ただ、巡り合わせのものだし、たぶん、言われないとか、流れができあがらない限りは、なかったと思う」と話した。
共演した仲野太賀から、舞台で本番中に柄本が「きょうオヤジいるかもな。いると分かるんだ」と言っていたエピソードを明かされると、柄本は「2000人の所でどこの位置かも分かった。舞台の終わりのカーテンコールで見たら、いたの」と話した。ただそのときの柄本明は必死に顔を隠していたという。