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現在放送中のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。同ドラマで橘安子(上白石萌音)の母・ 橘小しず役を演じる西田尚美がインタビューに答えている。
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同ドラマは、“朝ドラ”初の3人のヒロイン(上白石萌音、深津絵里、川栄李奈)が織りなすファミリーストーリー。トップバッターを務めるのは上白石で、大正14年に岡山の和菓子屋で生まれた橘安子を演じている。ある青年との出会いをきっかけに、英語を学び始める安子。やがて、その出会いがきっかけとなって未来を切り開いていく。西田が演じるのは、いつも家族みんなの幸せを願う心優しい安子の母。夫・金太(甲本雅裕)と共に御菓子司「たちばな」を切り盛りしている。
ーー「カムカムエヴリバディ」に出演することが決まったときのお気持ちは?
以前『マッサン』に出演した時は主人公の姉の役でしたが、「いつか“朝ドラ”でお母さん役ができたらいいな」と思っていたところに、今回、母親役をいただいてとてもうれしかったです。また、再びの大阪放送局の制作でスタッフさんとも再会ができ、しかも出身地である広島県福山市のすぐ隣の岡山県が舞台なので、ワクワクした気持ちでいっぱいになりました。
ーーご自身の役柄についての印象は?
小しずさんは、すごく優しいお母さんだと思います。控えめで、家族に寄り添っていて、「なんてできた人なんだ!」と感心しきりです。控えつつも芯が強い人。そして子どものこと、家族のことをとても大事にしています。算太は初めての子なので、多分あの性格もひっくるめて好きなんだと思います。
算太も安子も天真らんまんでのびのび育っていて、家族のムードメーカー的な存在です。小しずさんはそれをいつも見守っていて、あまり制限や束縛をせずに、のびのびと子どもたちがやりたいことをやらせてあげるタイプのお母さんという印象です。金太役の甲本雅裕さんとは夫婦役を演じることがこれまでも多いので、気負うこともなく安心して撮影ができました。そして今回は、今まで演じたことのない新しい夫婦の雰囲気なので新鮮です。
ーー収録に参加されてみて、現場の印象は?
コロナ禍でなかなかコミュニケーションを取りにくいですが、セットの中にある通称「たまり」でソーシャルディスタンスを保ちつつマスク姿でしたが、みんなとコミュニケーションを取れたことがすごく幸せでした。いきなりセットに入って撮影を始めるのと、その前に他愛のない話をして場を温めておくのとではやはり違います。「たまり」での待ち時間、家族や職人さんたちとの会話が食事のシーンなどにも活かされています。橘家では、皆で食卓を囲んでいる画が度々出て来ます。それは本当にあたたかくて、いつも皆で笑っていて家族の様でした。
ーー放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
ピュアでまっすぐな作品です。きっと、小しずさんみたいな人もいたと思いますし、このような家族や経験をした方たちがいたんじゃないかと思います。日々の暮らしのどこにでも転がっている、片隅にあるものをすくい上げているような、そんなお話です。毎朝ちょっと心がホッとしたり、一日が笑って始められるようなドラマです。撮影現場も一日を始めるにふさわしい、とてもあたたかいものになっているので、ぜひその温度を感じてもらえたらと思います。あと、和菓子も食べたくなるはずです(笑)