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13日放送の『あさイチ』(NHK総合)の“朝ドラ受け”では、涙もろい鈴木奈穂子アナが、なんとか泣かずに済んだ。
同日の『カムカムエヴリバディ』第31話では、出征したまま消息が分からなくなっていた算太(濱田岳)が、ふらりと帰ってきた。その日はちょうどクリスマス。安子(上白石萌音)が、愛娘のるいに「算太伯父さんじゃ」と紹介すると、るいは「サンタのおじさん?」と聞き返す。「サンタクロースのおじさんじゃのうて、算太伯父さん」と安子は笑う。
そんな算太は、初めて見る姪のるいに「可愛らしいのう」と目を細めるとともに、「ヘヘヘッ、本当に安子が産んだんか?」と冗談めかす。また、千吉(段田安則)や勇(村上虹郎)の前で、女中・雪衣(岡田結実)にちょっかいを出すなど、帰ってきた喜びからか、はしゃいでしまう。
だがこの後、美都里(YOU)が、「恋しいんじゃろう? お父さんとお母さんに、会いとうてたまらんのじゃろう?」と、両親を亡くした算太を抱きしめる。すると算太も、不意の抱擁に、隠していた本心を打ち明ける。
SNS上では「涙した」という声も相次いだ名場面。だがこの直後の『あさイチ』では、鈴木アナは「なんとか、こらえました。大丈夫です」と、自制心を働かせて涙を食い止めた。博多大吉が「ソーシャルでハンカチとか渡せないので。ティッシュは横にあります」と言うと、鈴木アナは「スタッフが最近、置いておいてくれている」と感謝。そして、「いつもどおりの算太だと思ったら、やっぱり……」と、本音をさらけ出した算太に思いを寄せた。
大吉は、「途中『男はつらいよ』の匂いがしましたよね。もめる匂いね」と、同作で車寅次郎(渥美清)が放浪の旅から帰ってきては、妹・さくら(倍賞千恵子)など家族と喧嘩する場面を思い出したよう。華丸は「クリスマスに算太が帰ってくるというね。1本取られたと本当に思います。よう、できとる」と、脚本の妙に感心していた。